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Channel: IT起業研究所 ITInvC 代表小松仁
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ディープマインド、「AIの暴走」防ぐ開発ガイドラインを発表

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アルファベット(グーグル)の子会社であるディープマインドの研究者たちが、人工知能(AI)の開発における安全性を保証するガイドラインで目指しているのは、問題に対して独自に解決策を学習し、考え出せるような強力なAIシステムが、予期せぬ望ましくない振る舞いを始めないようにすることと説明しているようだ。
MIT Technology Review記事 “How DeepMind plans to stop AI from behaving badly
Will Knight  AI担当上級編集者)
 

 
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AIの突飛な行動に関する研究は、学術研究における成長領域で、奇妙な行動を開始した機械学習システムの例は豊富にあり、大抵は面白いものらしい。
 
AIシステムが危険なほどに自律化するのはまだ先の話で、過度に恐れる必要はなく、いずれにせよ、AIアルゴリズムに潜在する偏見や、多くの機械学習システムのブラックボックス化問題の方が、現在、心配すべき大きな問題という指摘も的を射ているように思うがどうだろうか。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
 


AIがeスポーツにデビュー、5台のAIが5人の人間と戦闘ゲームで対戦

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AIは囲碁のチャンピオンを破り、次の目標をeスポーツに定め開発が進んでいると、シリコンバレーVentureclefの宮本和明さんが紹介しているのが面白い。
 

 
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eスポーツはビデオゲームを使った対戦で、有名チームの試合が放映されファンがそれを観戦する構造で、eスポーツファンの数が急増し、2018年には2億人を超え、2021年には3億人になると予想されているらしい。
 

OpenAIは、AI研究の非営利団体でElon Muskらにより2015年に設立され、他の研究機関と連携し特許や研究結果を公開し、オープンな手法でAI開発を進めているが、高度なAIが社会に及ぼす危険性を回避するため、安全なAIを開発するものらしく、研究テーマの中心は深層強化学習(DeepReinforcement Learning)で、安全なインテリジェンスの開発を目指すという。

 

OpenAIはビデオゲーム「Dota2」をプレーするAIFive」を開発、これはニューラルネットワーク(Long Short Term MemoryLSTM)で構成され深層強化学習の手法で教育され、Recurrent Neural Network方式のネットワークで記憶機能があり、長期間にわたる相関関係を処理するのに適しているようだ。

 
囲碁は正規化された空間でプレーするが、Dota2は人間社会を模したカオスな環境で実行され、囲碁を制したAIは、次はeスポーツでトップチームと対戦し、勝利することを目標に据えているらしく、これもまた楽しみな展開になるかもしれない。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁

宇宙ビジネスのキーパーソン、アニューシャ・アンサリさんの話

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シリコンバレー在住のジャーナリスト瀧口 範子さんが、宇宙ビジネスのキーパーソンでロシアの宇宙船ソユーズに乗り込み、一般女性として初めて国際宇宙ステーションに滞在した、イラン生まれのアニューシャ・アンサリさんにインタビューしている内容が興味深い。
 

 
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高校卒業まであと1年半という時期にアメリカに渡っているが、フランス語はよいが英語は全くできなかったらしい。
 
当時のイランには宇宙開発プログラムがないので、何か偉大な発明をしてNASAに招聘されるようになればいいと思っていた、ただ、アメリカに渡ったのはいいが、アメリカ国籍を持っていないことやイランのアメリカ大使館人質事件の影響で、実際に宇宙飛行士になれる確率は低いだろうとわかっていたので、代わりにエンジニアを目指したが、結果的には、それが宇宙へ行く別のルートを開拓してくれたようだ。
 
夫と創業した最初のIT企業を売却した後は、「さあ、これからは自分のパッションに従おう」と、天文学で学位を取るため大学に戻り、それと並行して、若い宇宙産業をサポートするためにアンサリXプライズのスポンサーとなっている。
 
自身が宇宙へ行った後は、シンギュラリティー・ユニバーシティやXプライズ財団の仕事を続け、宇宙関連のスタートアップのアドバイザーも務めているらしく、NASAとも仕事をしたり宇宙産業にさまざまな方法で関わっているようだ。
 
「今なら、インターネットで検索をすればユーチューブの数分のビデオで多くを学べるはずで、人間は、生まれた時と同じ知恵だけを持って死んでいくのではない、人類は学び続ける種であり、そして、学ぶことができれば、身の回りにある世界にもっと感謝できるようになるはずだ」というのは、尤もだと思う。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁

史上初の「商用DNAストレージ」、試作品がまもなく完成

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米国のスタートアップ企業がDNAにデータを保存する商用ストレージ・デバイスの開発を進めているようだ。

The DNA data storage machine that’s thesize of a school bus

MIT Technology Review記事(Antonio Regalado 生物医学担当上級編集者)
 
まもなく完成するプロトタイプでは1日あたり1テラビットのデータをDNAに書き込めるようになるという。
 

 
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カタログ・テクノロジーズ(Catalog Technologies)と英国企業のケンブリッジ・コンサルタンツ(Cambridge Consultants)は、このデバイスを共同開発していることを発表したという。
 
問題なのは、データをAGCTの遺伝暗号に変換するのに時間がかかり、そのデータ情報を読み出すのが骨の折れる作業である点らしく、またカスタマイズしたDNAを製造する費用も高く、高解像度のDVD2枚分のデータを保存するのに100万ドル近くかかるらしい。
 
1日あたり1ペタビットのデータを保存できる1台または複数台を用いた実際の商用システムは、2021年までかかる見込みという。
 
この手法は、長期にわたる記録保管の手段として、磁気テープに取って代わる可能性があるというのは、尤もだと思う。
 
この種の技術は、ビジネス的に荒唐無稽にも見えるが、とんでもない展開を見せる可能性も秘めているように感じる。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
 

「地下」がテーマのDARPAロボコン

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米国防総省の研究機関であるDARPAが、「地下」でのロボットコンテスト「サブタレイニアン・チャレンジ(Subterranean Challenge:地下チャレンジ)」を発表し、厳しい環境下で成果を出せれば、ロボットの新たな進化を加速できる可能性があるという。

Three robot advances that’ll be needed forDARPA’s new underground challenge

 

 
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網の目のような洞窟や、地下壕のような「都市環境」、迷路のような狭いトンネルという3つの異なる環境でロボットが対象物を巧みに動かす必要があるらしい。
 
ロボットは遠隔操作されるが、ある程度の高度な自律的な技術も必要で、通信が不安定で、センサーを使うには厳しい状況でも、未知の環境を素早くマッピングして探索する必要があるようだ。
 
サブタレイニアン・チャレンジをクリアするのに、ロボットはどのように進化する必要があるだろうか?
 
1)「新しい形状」で、人型ではない方が、トンネルや洞窟内を這いながら進むには便利かもしれない。
 
ボストン・ダイナミクス(Boston Dynamics)は、すでに移動困難な地形でも活動できるあらゆる種類の4本足ロボット(スポット、LS3、スポットミニ、ワイルドキャット)を実演済みである。
 
2)「遠隔性能の向上」で、今回、ロボットに提示された環境下では、遠隔操作と自律性との兼ね合いが必要だという。
 
3)「センサーの融合」で、大半の自動運転自動車は、障害物を特定する精度を上げるために複数のセンサーを組み合わせて使用している。
 
サブタレイニアン・チャレンジでは、変化に富む光や泥によってセンサーの機能が障害を受けたとしても高い信頼度を保つマッピングが必要で、高速マッピング・ソフトウェアも必要になるだろうという。
 

サブタレイニアン・チャレンジの参加者に選ばれたのは、カーネギーメロン大学、オーストラリア政府の研究開発機関のオーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)、アイロボット(iRobot)、エンデバー・ロボティクス(Endeavor Robotics)、カリフォルニア工科大学のジェット推進研究所(JPL)、コロラド大学、ネバダ大学、ペンシルベニア大学、加えて、ミシガン工科大学およびサイエンティフィック・システムズ(ScientificSystems)の2チームは、 本物そっくりの環境での仮想競技に参加する予定のようだ。

 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁

Domo City Tourの事例紹介

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Domo City Tourで、ベックマン・コールター(株)ダイアグノスティックス事業部DBSリーダー加藤 亮 氏から事例紹介があり、ライフサイエンス・ヘルスケアの領域で、いかにDomoを使った新しい仕組みを展開、定着させたかについて、導入時から運用後数年経った現在までの道のりの詳しい説明があり、参考になる点が多かった。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁

シリコンバレーで生まれた、最新ハードウェアの体験ショップ「b8ta」

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The SV Startups 100」に、2015年の開設以来、シリコンバレーで人気を誇るテクノロジーショップ「b8ta」の紹介があり、面白い。

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おしゃれなショールーム型の店舗で最新のIoT、ハードウェア製品を展示、販売しているとのことで、設立3年ですでにアメリカの主要都市に12店舗、アメリカホームセンター大手のLowe’s内に70店舗を構えているらしい。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁

言葉を国・地方だけでなく社会階層や年齢層等によっても使い分けられるAIの能力

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キャノングローバル戦略研究所CIGSの栗原 潤研究主幹(関西学院大学客員教授)が、「AI: 若い世代の研究開発に期待」を述べている中で、いまAI実装の翻訳機の性能を検証しているらしく、英国の友人が、「オックスブリッジの英語とコックニーを区別しないのか」と聞いてきたという話は面白い。
 

 
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オックスフォードやケンブリッジで交わされる英語と映画『マイ・フェア・レディー』に出てくるロンドンの労働者の英語とでは語彙・発音に関し大きな差が存在する。
 
「何とおっしゃいましたか?」を英訳する際、英国の労働者では「アイ?」、中流下層階級は「パードン?」、中流階級は「ソーリ?」、上流階級では「ワット?」と訳すのだという。
 
こうしてみると今のAIに要求される機能は、言葉を国・地方だけでなく社会階層や年齢層等によっても使い分けられる能力であろうとし、このためAIに姿や態度から適切な言葉使いを選択するという視聴覚的高度化が要求されるというのは、尤もだと思う。
 
高齢化する社会の中で、介護者が被介護者の老人に語りかける際の"エルダースピーク"についてもAIの活躍が期待されるとし、介護施設や在宅介護で経験を積んだ介護者の知識を継承する際、未熟練の介護者に対しAIが有能な訓化的助手として働くであろうというのも、よく理解できる。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁


人生は、時が流れれば無に帰するという意味で、虚しいのかもしれない

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茂木健一郎さんが、久しぶりに会う友達と、いろいろ話し始めた時に、ああ、この人は、最後に会ってからこれまでの時間、自分が見ていないものを見て、聴いていないものを聴いてきたのだなと感じる、そこの部分は絶対的にわからない、原理的に知りようがない、それなのに、なんとはなしに、最後にその人にあったその時点からの連続性で、「続き」だと思ってしまうのは、そうでないと私たちの認知そのものが成立しないからだろう、というのは尤もだと思う。

ましてや、歴史上の人物となると、その人を知っていると思い込んでいるのは、おそらくは私たちの勘違いである、というのもよく理解できる。
 
人生は、時が流れれば無に帰するという意味で、虚しいのかもしれないが、すべての人が同じ条件であるという意味においては、全くの平等であるというのは、面白い。
 
成功しても、失敗しても、有名でも、無名でも、勝ち誇っても、惨めに負けても、すべて平等に消えていくのだとすれば、むしろ人は思い切り挑戦できるのではないか、だからこそ、夢の切ない実現に、思いを馳せることができるのではないか、すべてを消し去っていく時の流れという絶望があるからこそ、最も力強い希望も生まれてくるのではないか、というのは的を射ていると思う。
 

 
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IT起業研究所ITInvC代表 小松仁

風力発電に思わぬ副作用、短期的には温暖化を促進か?

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「風力発電に思わぬ副作用、短期的には温暖化を促進か?」というMITTechnology Review記事は、ちょっと気になる。(James Temple [米国版]のエネルギー担当上級編集者)

Sustainable Energy Wide-scale US windpower could cause significant warming

 

 
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IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
 

レジなし自動精算、日本上陸へ=来年初めに試験店舗-米新興企業

MIT発の鉄鋼ベンチャー 伝統産業のクリーン化へ道筋

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MIT Technology Review記事「MIT発の鉄鋼ベンチャー 伝統産業のクリーン化へ道筋」の内容が興味深い。

A new way to make steel could cut 5% ofCO2 emissions at a stroke

 

大量の二酸化炭素を排出している従来の製鋼プロセスに代わるテクノロジー、炭素ではなく電気を使って鉄鉱石を加工する電解槽の開発を、MITのスピンアウト企業BostonMetalが開発したらしく、商業化にはまだ課題も多いが、気候変動対策における困難な問題の解決へ向けた希望となりそうだという。

 

 
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科学の世界では毎度のごとくそうであるが、製品が商業規模で実際に作られ試験されるまでは、実際どれだけ効率良く安価に製品を生産できるかについて結論を出すのは時期尚早という指摘は尤もだと思う。
 
そのうえ、何十年も操業可能な製鋼所に何十億ドルの埋没費用(撤退しても取り戻せない費用)が費やされていることと、多くが比較的貧しい国に拠点を置いているか財政的に苦境に陥っている事実を考慮すれば、ほぼ同じ価格の環境に優しい製品を生産するだけでは、鉄鋼産業に変革をもたらすのに十分ではないことが分かる、という指摘も的を射ていると思う。
 
1兆ドル近い鋼鉄分野を一変させることは非常に困難な試みで、もしBoston Metalの製鋼プロセスが工業規模で使用可能な製造工程であることを実証できれば、少なくとも気候変動におけるもっとも困難な問題の1つの解決に向けた、わずかな希望をもたらすことはできるだろう、というのもよく理解できる。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁

充電さえも完全無人化、未来のロボタクシーはここまで進化する

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MIT Technology Review記事「Future robo-taxis could charge themselves and help balance theelectric grid 充電さえも完全無人化、未来のロボタクシーはここまで進化する」で紹介されている、ワイトリシティ(WiTricity)というスタートアップ企業が面白い。

 

 
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磁気共鳴と呼ばれる充電方法では、送電網から電線を介して地上の銅コイルに給電し、磁場を形成してエネルギーを取り入れ、自動車の底部に取り付けられた別の銅コイルが磁場の範囲内に入ると、車両側の銅コイルに電流が発生して自動車のバッテリーが充電される仕組みである。
 
ワイトリシティ以外にも、磁気共鳴によるワイヤレス給電システムに取り組んでいる企業は存在するが、ワイトリシティによると、同社のテクノロジーはあらゆる車種、モデルに対応し、重要な安全性に関する機能(たとえば、子どもや動物がコイルとコイルに挟まれていた場合、充電器を自動停止する)を備え、アスファルトまたはその他の舗装を介してエネルギーを供給できるという。
 
さらに、ワイトリシティの充電器は、頻繁なメンテナンスが不要で、安全性の懸念を引き起こさず、銅窃盗の標的にされることもなく、駐車場やガレージ、道路に設置できるとしている。
 
さらに、このテクノロジーを道路と統合することで、自動車が走行中に充電できるようにするアイデアを持っているらしい。
 
さらに野心的な目標は、自動車を移動型の電力バンクにすることで、電気自動車を本質的に、電力消費のピーク時まで電力を蓄える電池にしようという考えのようだ。
 
電力消費がピークを迎えたときに、電気料金の支払いと相殺したり、次回電気自動車に充電する際に無料にしたりする代わりに、電気自動車に蓄えた電力の一部を送電網に送り返す、電気自動車によるこの種のエネルギー伝達は従来型のプラグイン充電器でも可能だが、ワイヤレスによる電力のやり取りは理論上、特に自動車が自律的に走行するようになれば、より迅速かつ簡単になるという。
 
ワイトリシティは世界大手10社のうち9社を含む、12社以上の自動車メーカーと提携しており、取引のほとんどは、20183月にヒュンダイ(現代)自動車が同社の電気自動車「コナ(Kona)」を使って実証したワイヤレス充電システムのような研究開発用途だが、BMWは現在、特定の地域の顧客だけが購入できるハイブリッド電気自動車を販売していて、ワイトリシティの技術を組み込んでいるらしい。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁

樹木希林さんの死生観

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ジャーナリスト、浄土宗僧侶でもある鵜飼 秀徳さんが、樹木希林さんのような死を、たくさんの人が迎えられる社会こそが、本当の成熟社会だと思うとしているのは、よく理解できる。
 
樹木さんが「全身がん」を公表された2013年以降、樹木さん自身、死を意識した発信が多くなっていたらしく、2016年、全国紙に掲載された宝島社の広告が忘れられないという。
 

 
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それは英国画家のミレイの傑作『オフィーリア』をモチーフにした全面見開き広告で、オリジナルの作品では、シェイクスピアの『ハムレット』の登場人物オフィーリアが川で溺死しているショッキングな描写だが、広告では、樹木さん自身がオフィーリアに置き換わり、水面に「溺死体」として浮かんでいるという実にシニカルなものらしい。
 
脇には「死ぬときぐらい好きにさせてよ」とのコピーが踊り、こう説明文が添えられていた。
 
「人は必ず死ぬというのに。長生きを叶える技術ばかりが進歩してなんとまあ死ににくい時代になったことでしょう。死を疎むことなく、死を焦ることもなく。ひとつひとつの欲を手放して、身じまいをしていきたいと思うのです。人は死ねば宇宙の塵芥。せめて美しく輝く塵になりたい。それが、私の最後の欲なのです」
 
それから2年、樹木さんはその言葉通り、「疎むことなく、焦ることもなく」、自然体で逝ったことになる。
 
死は万人に訪れることであり、それを直視してこそ残された時間を有意義に使えるということ、死は憚るものではなく、むしろ「死の共有」を通じて次代に向けての最高の教育材料になるということ、そして、死を通じて見える人間愛があるということ、を教えてくれたことに感謝したい。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁

走行距離でメーカーを圧倒、グーグルの自律自動車はバーチャルでも最強?

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MIT Technology Review記事「Waymo’s cars drive 10 million miles a day in a perilous virtualworld 走行距離でメーカーを圧倒、グーグルの自律自動車はバーチャルでも最強だった」(Will Knight  AI担当上級編集者)が興味深い。


アルファベット(グーグル)傘下の自律運転開発会社ウェイモ(Waymo)は、2009年以降、1610万キロ以上の走行距離を達成したこと、さらに毎日、実際の道路での走行距離と同じ距離を、現実世界を模した広範なバーチャル世界の中で走行していることも発表したらしい。
 
201710月には、一部車両からセーフティ・ドライバー(安全確保のために同乗しているドライバー)を省いた初の会社となっているようだ。
 
アリゾナ州フェニックスでは、400人程度が、ウェイモの完全自律型ロボタクシーを日々の足代わりに利用しているという。
 
ただし、ウェイモをはじめとする自律運転開発会社が直面する状況は、依然として、現実と人工知能(AI)の間に存在する大きな隔たりを鮮明に思い起こさせるというのも尤もだと思う。
 
さらに数十億キロの公道走行とバーチャル試験を重ねていくか、より高度なAIが開発されないことには、いつまでたっても自律運転車は予期せぬ事態に遭遇したときに簡単に身動きがとれなくなるだろう、ウェイモや他の企業は、そうした不確実性を排除せねばならない、という指摘は的を射ていると思う。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁


アメリカでひっそり成功している『内向型』から学ぶこと

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エッセイスト、洋書レビュアー、翻訳家の渡辺由佳里さんが、「アメリカでひっそり成功している『内向型』から学ぶこと」で紹介している内容が興味深い。
 

 
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最近はアメリカでも「内向型」が成功しているらしく、ひっそりと成功している「内向型」が表に出てきたという。
 
スーザン・ケインの『Quiet(内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力)』にある「内向型の自己判断テスト」は以下のものらしい。
 
□静かな環境で能力を一番発揮できる。
□騒音や強い照明のもとでは疲れきってしまい、クラクラしたり、頭が痛くなったりする(特に蛍光灯!)。
□人数の多い集まりになると、一人きりになる、あるいは信用できる友人とだけで過ごす休憩が必要になる。
□人ごみは疲れる。
□充電する、エネルギーを蓄えられるのは一人の時間。
□話す前に一度考えたいから、発言する前にはちゃんと準備してから臨みたい。
□心の中でけっこう独り言を言うので、イベントや決断する際には考え込むことが多い。
□人からはもの静かだと言われる。
□一人の時間がたくさん必要だ。
□オープンスペースのオフィスでは消耗するので、身を隠せる、静かな場所を探してしまう。
□家の方が仕事がはかどる。
 
内向型の良いところは、富や名声といった目立つ成功にあまり惹かれず、「思慮深い」ところだ。そして、ひとりきりになる時間を必ず作るので、他人の影響を受けない発想がしやすい。ケインによると、創造性に富む人々の多くが10代のときには「内気」で「孤独」だったというが、創造性を引き出すためには、ひとりでじっくり考える時間が不可欠だということなのだろう。
 
「内向型」はどうやって成功したのだろうか、これも面白い。 
 
「内なる引きこもりを愛そう」とポジティブに対処することを提案する。電話や出かけていくことが苦手な自分を受け入れ、信用してやる。そして、人付き合いは、「かたい絆」と「ゆるい絆」の2つのパターンで対応する。「かたい絆」とは、相手のことを常に考え、困ったときにはかけつける「親友」のようなものだろう。これは、時間とエネルギーを要する関係だ。だからひとりの時間を必要とする内向型は多くの「かたい絆」を持つことはできない。「自分で扱えるだけの人数の中で、自分もいい友達になること」というアドバイスになる。
そこまで踏み込まないのが「ゆるい絆」である。ソーシャルメディアで交流している「お友だち」との関係は、引きこもりに「職場でのおしゃべり」のような場を与えてくれるし、仕事のチャンスを与えてくれる。「ゆるい絆」とはいえ、実は、とてもありがたい付き合いである。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁

ビル・ゲイツ氏、論文公開で世界主導 論文は誰のものか

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「ビル・ゲイツ氏、論文公開で世界主導 論文は誰のものか」の内容は、大きな時代の変化を表わしているようだ。
 

 
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文部科学省科学技術・学術政策研究所の林和弘・上席研究官が、「このモデルが成功すれば出版社を介さずに評価を受けた論文が世に出るようになる。学術界にゲームチェンジが起こる可能性がある」と話しているのは、尤もだと思う。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁

人間のように話すAI技術「Google Duplex」、「Pixel」スマホに11月提供

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人間のように話す人工知能(AI)がユーザーに代わって電話応対する技術「Google Duplex」が、 Googleの「Pixel」スマートフォン上で11月から実際に利用可能になるという。
 

 
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5月にGoogle I/OカンファレンスでDuplexを発表しているが、チューリングテストに合格しそうな勢いのその初期成果に対しては、懸念もささやかれたようだ。
 
チューリングテストとは、会話の相手がコンピュータではなく人間かもしれないと人間に思わせることができるかどうかによって、AIを判定するものだが、懸念を受けてGoogleは、電話に出た人に対して、通話相手が人間ではなくGoogle Duplexであることを知らせる機能を追加したらしい。
 
今後も、このようにリアルな人間と区別がつかないような環境が増えてくることが想定されるが、振り込め詐欺でさえ、びっくりするほどの被害が出ている日本で、どうなるか心配でもある。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
 

製造業はなくなる 日立・東原社長が語る未来

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日経記事「製造業はなくなる 日立・東原社長が語る未来」で、「人間はこれまで以上に感性が求められる。人の幸せとは何か。その実現にどのような価値を創造すべきか。歴史や文化、芸術などを幅広く学び、感性を磨くことが何よりも大事になる。」というのは、尤もだと思う。
 

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IT起業研究所ITInvC代表 小松仁

ボストン・ダイナミクスの“ロボット犬”が、東京の建設現場で働き始めた

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ボストン・ダイナミクスが、“ロボット犬”として知られる「SpotMini(スポットミニ)」の新しい映像を公開したが、その達者な動きには改めて感心する。
 

 
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大手ゼネコンの竹中工務店とソフトバンクが実証実験を実施している東京の建設現場で撮影されたとみられ、建設途中のビル内で働いている様子が収められている。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁

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