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ザッカーバーグ、生中継で『アメリカンドリームの復権』を提唱

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Forbs Japanの記事「ザッカーバーグ、生中継で『アメリカンドリームの復権』を提唱」の内容が、興味深い。
 
フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEO96日、米国で不法移民となった、いわゆる「ドリーマー」の若者3人と自宅で対談を行い、その様子をフェイスブックライブで配信している。
 
幼児期に親とともに米国に渡った後、違法移民となった人々は米国に約80万人存在、オバマ前政権は彼らを救済する「DACA」制度を設けたが、トランプ政権は先日、この制度の廃止を決定している。
 
ザッカーバーグをはじめ、セールスフォースのマーク・ベニオフCEO、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ、ユーチューブのスーザン・ウォシッキーCEO、社会活動団体Emerson Collective代表で故スティーブ・ジョブスの妻のローレン・パウエル・ジョブズなど、シリコンバレーの大物経営者たちは、DACAの存続を訴えている、というのは尤もだと思う。
 
ザッカーバーグは、2013年に設立した移民制度改革を目指す非営利団体「FWD.us」サイト上でドリーマーたちが直面している問題や、政治家に嘆願する方法といった情報を提供していることを紹介し、視聴者に迅速な行動を呼びかけているようだ。
 
FWD.usは公開書簡を送り、大統領や議会のリーダーたちがDACA対象者を保護する法案を可決するよう呼びかけているが、この書簡には、ザッカーバーグ以外にアップルのティム・クックCEOや、アマゾン創業者のジェフ・ベゾス、リンクトインのジェフ・ウェイナーCEOも署名しているらしい。
 
トランプ大統領の打ち出す政策が、自ら唱えるアメリカファーズトに寄与せず、真逆の結果を招きつつあるのは、愚かなことと思う。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
 

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音声アシスタントが人類にもたらす『悪夢のような未来』

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Forbs Japan記事「音声アシスタントが人類にもたらす『悪夢のような未来』」(CONTRIBUTOR
Kevin Murnane)の内容が興味深い。
 
アマゾンとマイクロソフトは両社の音声アシスタント、「アレクサ(Alexa)」と「コルタナ(Cortana)」が年内に相互連携して使えるようにすると発表したようだ。
 
アマゾンのジェフ・ベゾスは同社のアレクサが将来的には、アップルのSiriや、グーグルのグーグルアシスタントと会話する未来も考えていると述べているが、具体的な交渉はまだ進んでいないらしい。
 
ニュースメディア「Wired」はこのテクノロジーがもたらす、次の悪夢のような未来に言及したという。
 
「職場から疲れきって帰宅すると、アレクサのスピーカーがアマゾンプライムで始まった新しいTV番組について話はじめ、冷蔵庫のミルクが残り少ないから、ホールフーズで買うように呼びかける。
その横から、グーグルの音声アシスタントが、本日の注目ニュース20本の読み上げを開始し、洗濯物が出来上がっていることや、ユーチューブの人気動画を知らせようとする。
それらの情報を全て聞いた後、ラップトップを開くとコルタナが同じ情報をまた一から全部、あなたに教えようとするのだ。」
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
 

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イーロン・マスク氏、SpaceXの宇宙服全身画像をInstagramで公開

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NASAの飛行士輸送ミッション向けの宇宙船「Crew Dragon」と飛行士のための宇宙服の画像を、SpaceXのイーロン・マスクCEOが公開した。

SpaceXの計画、事業が着々と進んでいるようだ。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
 

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信長のマントはどこから来たか ー 『毛織物』の歴史的意義

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シリコンバレー在のコンサルタント海部美知さんが、自身のブログに、「【ナンデモ歴史55】信長のマントはどこから来たか ー 『毛織物』の歴史的意義」を載せている内容が面白い。
 
「戦国時代のドラマで織田信長が出てくると、アイコン的に『マント』を着ていることが多いですよね。「直虎」でも、市川海老蔵演じる美しくも恐ろしい信長が、豪華な刺繍のはいったマント姿で、豆だぬき家康を踏んづけていました。
マントは南蛮=欧州からでないと入手できない高価な品である、という約束事を、見ている人も暗黙の了解をしている上での描写であります。」
 
「日本では関ヶ原の合戦があった1600年、イギリス東インド会社が設立され、その2年後にはオランダ東インド会社が続きます。オランダとイギリスの船が日本に来るようになったのは、その後です。」
 
「信長のマントですが、そういうわけで、1582年の本能寺の変より前ですから、おそらくスペイン(もしかしたらポルトガル)から来た、たぶんメリノウール、ということになります。」
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
 

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Teslaが台風避難のために隠しスイッチを使って、フロリダを走る一部の車の走行 距離を伸ばした

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Techcrnch誌の記事「Teslaが台風避難のために隠しスイッチを使って、フロリダを走る一部の車の走行
距離を伸ばした」(Greg Kumparak)の内容が面白い。
 
Teslaはフロリダ州を走る車両の一部にOTA(通信経由)の更新を適用し、ほんの僅かだけだがその走行距離を伸ばしたようで、その車の所有者がハリケーン・イルマの被害から、より遠くまで避難することを助けてくれるという。
 
同社は、数ヶ月前まで60kWhバージョンのModel SModel Xを販売していたが、実際にはそれらの車には75kWhのバッテリーが搭載されていたようで、避難勧告地域内の60kWhモデルを75kWhにする「一時的なアップグレード」を配信したわけである。
 
ただし、このアップグレードは永遠に続くものではない—— Teslaは永久的アップグレードに対しては通常5000ドルを請求している、というのはやむを得ないだろう。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
 

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ATMに顔をかざしてお金を引き出す、中国で顔認証サービスがブレーク

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Ventureclef代表の宮本和明さんが、「ATMに顔をかざしてお金を引き出す、中国で顔認証サービスがブレーク」と紹介している内容が興味深い。
 
中国で顔認証システムの導入が異常な速さで進んでいるという。
 
ATMに顔をかざすと本人の確認ができお金を引き出すことができる。
 
空港の搭乗ゲートでは顔が搭乗券となり飛行機に乗ることができる。
 
中国のAI技術レベルは欧米と同等といわれるが、それを応用したビジネスでは中国が先行しているらしい。
 
顔認証サービスが中国でブームになっているが、その背後にはプライバシー保護に関し寛容な国民性があるというのは、よく理解できる。
 
Alibaba20179月、Smile to PayKFCなどレストランにおける支払いに導入、消費者は入り口に設置されたキオスクで料理を注文し顔認証で支払いをするが、カメラに向かって顔をかざし電話番号を入力すると会計処理が完了するようだ。
 
中国大手銀行China UnionPayATMに顔認証システムを導入、このATMはマカオに設置され、顔をかざすだけでお金を引き出すことができるらしい。
 
中国で人民元 (Renminbi) の海外流出が拡大しており、この多くがマカオのカジノからとされる。
 
一般市民や政府関係者が複数の口座を開き、お金を限度額以上に引き出しているらしく、ATMに顔認証システムを導入することで個人を特定でき金の流れをトラックする目的があるというのは、尤もらしい。
 
Baiduは中国のGoogleともいわれAIで世界をリードしているというが、BaiduAIによる顔認証技術の開発を進め多くの企業で利用されているらしく、空港の搭乗ゲートでも使われているようだ。
 
中国が顔認証システム普及で他国を大きくリードしているが、これは教育データが豊富でバイオメトリック情報を収集しやすい環境にあるためだというのは、的を射ていると思う。
 
また、中国社会はプライバシー保護に関し寛容な態度を示し、顔データが収集されることに対し大きな反対運動は起こっていないらしい。
 

このため大規模な顔データを集めることができ、収集したデータをDeepLearningアルゴリズムにフィードバックし認証精度を向上させることができるようだ。

 
顔イメージという生体情報がシステムに保管されることに対する懸念より、中国社会は顔認証サービスの利便性を歓迎しているようにも見受けられ、顔認証システムの導入では中国が欧米や日本より数歩先を進んでいるというのは、間違いないようだ。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
 

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シリコンバレーからよろしく:サンフランシスコでの3年間

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Satoru Naitoさんが、「シリコンバレーからよろしく:サンフランシスコでの3年間」で紹介している内容は、米国で会社を始め苦労しながら挑戦を続けている生の話が聞け、興味深く参考になると思う。
 
BloggerTwitterMediumの3社の創業者であるEv WilliamsTwitterSquare2社を上場させたJack Dorseyなど起業家の存在を知り、彼らのようなプロダクトを作る側の1人になりたい、自分は日本に居る限り、ずっとサンフランシスコやシリコンバレーに憧れ続ける、そう思い、大学を卒業後、英語もろくに話せない、貯金もコネクションもないという状態で米国に渡ったらしい。
 
1年間SFのシェアハウスで生活をしたこと、またローカルの友人が増えるにつれて、来る前までは雲の上の存在であった、シリコンバレー、サンフランシスコが、段々と身近なものに感じられ、自分もこの地でできるのではないかと徐々に思えるようになったという。
 
GoogleFacebookを作ってきた経験のある人材が、UberAirbnbを次の世界的なプロダクトにするのを助け、またその人材が、創業、投資、開発、グロース、デザインなど、あらゆる分野を通じて、次のUberAirbnbを生み出すのを助ける、このサイクルにより生まれた人材の層の厚さと、そこに集積された知識量が他の比ではないと感じらしい。
 
資金調達を経験したスタートアップの創業者にとって、一番最初に創業者を信じて、チェックを切ってくれた人(First Believer)への恩は忘れられないものがあるというのは、よく理解できる。
 
連続起業家で、今では兄貴分のような存在であるKiyoさんという人がそうらしい。
 
同席していたミーティングの合間に「何かアイディア思いついた?ピッチしてみて。」と唐突に言われ、当時考えていたHotelTonightAirbnb版のアイディアを話したところ、「それいいね。(資金)出すよ。今日会社にしよう。弁護士を紹介するから。」と、Kiyoさんの常軌を逸したスピード感にされるがまま、気付いたら自分の会社ができていた記憶があるというのも、ちょっと驚きである。
 
AirbnbDropboxStripeなどの数々のホームランを生み出した、Y Combinatorの創業者、Paul Grahamの『ブラック・スワン農場』のコラムで、以下のように言及しているのは、参考になると思う。
 
「この問題は『最高のアイデアは最初はダメなアイデアに見える』という事実によって、いっそう難しくなる。私はかつて、このことについて書いた。もし良いアイデアが誰から見てもよいアイデアなら、既に他の人がやってしまっているだろう、と。だから良い投資家は、周りのほとんどの人から『どこが良いのかサッパリわからない』と言われるようなアイデアに取り組むものだ。こう言ってしまうと、成果が見える時点までの行動は、『狂気とは何か』の説明と大差ない。」
 
また、コラム『How to Get Startup Ideas』で次のように言及しているのも参考になる。
 
「スタートアップのアイデアを得るには、アイデアを『考えてはいけない』。必要なのは問題を探し出すことだ。そしてあなた自身が抱えている問題であるほうが好ましい。これはMicrosoftAppleYahooGoogleFacebookにも共通するものだ。」
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
 

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電力をまったく消費せずに何年も眠り続けるセンサーが、事象が起きたときだけ目覚めて信号を送る

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Techcrunch誌記事「電力をまったく消費せずに何年も眠り続けるセンサーが、事象が起きたときだけ目覚めて信号を送る」の内容が興味深い。
 
DARPAで開発された新しいタイプのセンサーは、検知すべき事象が実際に起きるまでは、電力をまったく消費せず、電池を充電しなくても、何年でも現場に放置できるという。
 

DARPAはこれを、NearZero Power RF and Sensor Operation(所要電力がゼロに近いRFおよびセンサーの運用)と呼んでいるようだ。

 
この難しい要求に、ノースイースタン大学のエンジニアたちが取り組んだが、彼らは自分たちの仕事を、“plasmonically-enhanced micromechanical photoswitch” (プラズモンで強化される微小機械用光スイッチ)と呼んでいるらしい。
 
赤外線が現れたら、センサーのカバーに当たって増幅され、プラズモンは伝導性素材の特殊な振る舞いだが、赤外線に反応して素材を熱する〔==赤外線が増幅される〕という。
 
“この技術には複数の感知成分があり、それぞれが特定の波長の赤外線を吸収する。
それらが複雑な論理回路を構成し、赤外線のスペクトルを分析できる。
そのためこのセンサーは単に環境中の赤外線エネルギーを検出するだけでなく、その発生源(火、車、人、その他)を特定できる”という。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
 
 

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ホーキング博士「人類はあと100年で終了」驚きの未来予測

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日本では、話題にもなっていないのはちょっと驚きである。
 
ホーキング博士「人類はあと100年で終了」驚きの未来予測(Yahoo
“車椅子の物理学者として著名なホーキング博士が気になる未来予測を発表した。これまで、同博士は「人類の未来はあと1000年で終焉を迎える」との見通しを語っていた。
 ところが、この予測を全面的に見直した結果、「人類に残された時間は、せいぜい100年しかない」と軌道修正。なんと、900年も人類の未来を大幅にカットしてしまったのだ。
 ホーキング博士曰く「人類は急いで別の惑星に移住することを考え、実行しなければならない。地球は生物が生存するにはあまりにも危険が大きくなり過ぎた」“。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
 

ブルーノート東京でDave Kozの演奏を楽しんだ

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久しぶりに、ブルーノート東京でDave Kozの演奏を楽しんだ。


2年ぶりだが、髪の毛が真っ白になっていたのに驚いた。


今回も、アメリカのシンガー発掘シリーズ「The Voice (NBC)」という番組で優勝したハビエル・コロンをfeatureしていたが、スムーズジャズの範疇を超えた迫力のある熱演で、またジャズの楽しさを再確認できた一夜だった。


IT起業研究所ITInvC代表 小松仁

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イケオバたちの悪だくみ - メディアにおける「女性の老い」

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シリコンバレーの海部美知さんが、ブログの「【ナンデモ歴史56】イケオバたちの悪だくみ - メディアにおける『女性の老い』」で書いている内容が面白い。
 
「私自身は、老いることに逆らっても無駄なので、そこに抵抗するという無駄なエネルギーは使わない主義です。
年齢を聞かれればさらっと答えるし、体力・気力の衰えを感じても、『あー自分はダメだ、もっと頑張らねば』と価値判断をせず無理をせず、便利な道具に頼り人に仕事を押し付けてサボります。
それなりのスキンケアもエクセサイズもしますが、そうすれば自分が気持ちいいからであって、他人に若く見られたいからではありません。
でも、受け入れたその先に、何らかの魅力的な「モデル」があったわけではありません。
『老いに価値がある』という新しいロールモデルは、ホントいいですね。
未来に明るい光が射してきます。」
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
 

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街中を走るデリバリーロボット、サンフランシスコで禁止法案が提出

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シリコンバレーのフリーランス・ジャーナリスト瀧口 範子さんが、「街中を走るデリバリーロボット、サンフランシスコで禁止法案が提出」で伝えている内容が興味深い。
 
デリバリーロボットは、起点から目的地まで自走してものを届ける。
 
食事の出前が最も期待されている利用方法で、今はレストランやテイクアウトの店へオンラインで注文を出すと、実験的にデリバリー方法としてロボットを選ぶことができるようになっているようだ。
 
容器の中に食事を入れたロボットが玄関先に到着すると、注文者のスマートフォンに連絡、パスコードで蓋が開けられるといった手順らしい。
 
デリバリーロボットには大きさの上で2種類あり、一つは、スーツケース大の容器を倒して車輪をつけたような小型のもので、ヨーロッパを拠点にするスターシップ・テクノロジーズが、その手のロボットで注目を集めているらしい。
 
もう一つのタイプは大型のもので、サンフランシスコのマーブルなど数社がこのサイズのものを開発中という。
 
どちらも安全性の上では心配で、小型のものは、まず見えない、ことに人混みの多い歩道などでは、あまりに背丈が低くて目に入らないだろうという。
 
反対に大きなタイプは、これまた大きすぎ、だいたい洗濯機を二つ繋げたようなサイズで、そんなものが混み合った歩道を動いているとどうなるのかというのもよく理解できる。
 
サンフランシスコ市の、行政府に相当する組織のスーパーバイザー(監督委員会)の一員が、こんなロボットに歩道を譲るわけにはいかないと、デリバリーロボット禁止のための法案を提出したという。
 
ただし、スーツケース大のデリバリーロボットについては、全米ですでに数州が認可しているというのも、ちょっと驚きである。
 
シリコンバレーでは、新しいテクノロジーの波を止めようとするのは野暮なこととされる。
 
実際、当初は突飛に見えても、後に実現してきたことはたくさんある。
 
だが、こと物理的に人に近づくロボットについては、「まともな意見」の存在は貴重だということを忘れてはならない、というのは尤もだと思う。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
 

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ルノー・日産、22年に完全自動運転 異次元競争に突入

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日経紙が、「ルノー・日産、22年に完全自動運転 異次元競争に突入」と伝えている内容が興味深い。
 
仏ルノー・日産自動車連合は15日、6年間の中期経営計画を発表したという。
 
2022年までに人が運転に関与しない完全自動運転車を実用化するほか、販売台数に占める電動車の割合を3割に高めるのが柱のようだ。
 
世界のトップメーカーの一角が自動運転と電動化という技術転換に同時に乗り出すことで、モビリティー(移動手段)を巡る異次元の競争が始まる、というのはよく理解できる。
 
ガソリンエンジンなど内燃機関は参入障壁が高く、米日欧など限られた国の大手メーカーが部品を含む産業ピラミッドを形作り、富の蓄積を享受してきたというのは、間違いないだろう。
 
3万点の部品が電気自動車(EV)では4割減るとされ、繊細な技術が必要な機械部品は減るというのは、ある意味残念でもあるが現実だと思う。
 
自動運転分野では22年までにドライバーが運転に関与しない完全自動運転車を開発すると明記し、無人運転車を使った配車サービス分野に参入する方針も示したらしい。
 
三菱自動車も加えたルノー・日産連合の統括会社で会長を務めるカルロス・ゴーン氏の手腕が、今後も期待されるところである。
 
トヨタの戦略はどうなのか、こちらも注目していきたい。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
 

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Apple iPhone Xは顔認証を導入、写真はドラマチックに仕上がる、AIチップで画像認識を強化

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シリコンバレーVentureclef代表の宮本和明さんが、「Apple iPhone Xは顔認証を導入、写真はドラマチックに仕上がる、AIチップで画像認識を強化」と伝えている内容が興味深い。
 
Appleは新本社で次世代ハイエンドモデル「iPhone X」を発表した。
 

iPhone Xは顔認証方式「FaceID」を導入し、カメラに顔を向けるだけで認証ができる。

 
顔認証は指紋認証より安全性が高く、Appleが導入したことで一気に普及が進む可能性を秘めているという。
 

iPhone Xは「TrueDepthCamera」と呼ばれる特殊なカメラを搭載しており、顔を登録する時はTrueDepth Cameraのプロジェクター (Dot Projector) から3万個のドットが顔に照射され、これを赤外線カメラ (Infrared Camera) で読み込み顔の3Dマップを作成するらしい。

 
顔認証では利用者の状態が変わるという課題があり、髪を伸ばしたり眼鏡をかけると登録した顔のイメージと異なり本人確認が難しくなるのはよく理解できる。
 
このためAppleは機械学習 (Machine Learning) の手法を使って両者のイメージを比較する方式を採用したらしく、そのアルゴリズムは登録した顔が髪を伸ばし眼鏡をかけるとどう変化するかを機械学習の手法で学習するもののようだ。
 
様々な条件を事前に学習しておき利用者の外観が変わっても高精度に判定でき、また、顔を3Dで比較するので写真を使って不正に認証を受けることはできないという。
 
機械学習や画像処理を支えているのがAIチップA11 Bionicで、名前が示しているようにAI処理に特化したエンジン「Neural Engine」を搭載しているらしい。
 
Neural Engineは機械学習処理専用のエンジンで人や物や場所などを高速で把握する機能を持ち、このエンジンがFace IDAnimojiの処理を支え、またAR (拡張現実) における画像処理もこのエンジンにより高速化されているという。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
 

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iPhone XのTrueDepthカメラシステムとニューラルエンジン

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日経BPシリコンバレー支局の中田 敦さんが、iPhone Xの深度カメラの「TrueDepthカメラシステム」とAI(人工知能)専用ユニットの「ニューラルエンジン」について詳しく紹介している内容が興味深い。
 
Face IDにおける顔認識処理(機械学習における推論処理)は、クラウドではなくiPhone X上で実行するようだ。
 
顔認識の処理はスマホにはかなり重いので、iPhone Xに搭載されたのがニューラルエンジンであるという。
 
A11 Bionicに内蔵されたニューラルエンジンは、デュアルコア構成で1秒当たり600億回の演算が可能で、顔認識を瞬時に処理できるという。
 
赤外線ドットを使用する深度カメラは、米Microsoftのゲーム機「Xbox 360」や「Xbox One」の周辺機器である「Kinect」で、米GoogleAR(拡張現実)技術「Tango」に対応した中国Lenovoのスマートフォン「Lenovo Phab 2 Pro」や、台湾ASUSの「ZenFone AR」にも採用されているもののようだ。
 
もっとも、現在のXbox OneにはKinectが標準搭載されなくなり、Google20178月末に深度カメラを使わないAR技術である「ARCore」を発表しているようだ。
 
MicrosoftGoogleは、深度カメラを持て余した格好で、両社としてはAppleのお手並み拝見と言った心境だろうというのは面白い。
 
Appleは以前から、英ARMから命令セットのライセンスだけ受けて、CPUコアのマイクロアーキテクチャは独自に設計していたという。
 

今回のA11 Bionicからは、CPUだけでなくGPUGraphicsProcessing Unit)やISPImageSignal Processor、画像処理プロセッサ)、ビデオエンコーダーにもApple独自の設計を採用しているようだ。

 
さらにニューラルネットワークの処理に特化した独自AIユニットも開発したのだから、半導体メーカーとしてのAppleの実力は、かなり高いレベルに到達したと言えそうだというのは、尤もだと思う。
 
機械学習の処理は長らく、スマホではなくクラウドで実行するのが一般的だったが、クラウドで実行してきた機械学習のワークロードがスマホというエッジに移行するという大きなトレンドの第一歩になるだろうという指摘は、的を射ていると思う。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
 

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才能を殺さない教育 子供の発達に合わせた学校教育

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エッセイストで、洋書レビュアー、翻訳家、マーケティング・ストラテジー会社共同経営者でもある渡辺由佳里 Yukari Watanabe Scottさんの、「才能を殺さない教育 第三章 子供の発達に合わせた学校教育(3)」の内容が興味深く参考になると思う。
 
以下に紹介するような先生は、残念ながら稀有で得難いのだろうが・・・。
 
「私の娘が高校で『数学は勉強しなくてもわかる』というレベルに達したのには、3つの理由があると私は信じている。
ひとつは、幼いときに高速計算練習をしなかったことである。
もうひとつは、そういう同級生(と彼らの母親たち)に馬鹿にされて『私は数学ができない』と悲観している彼女に、『早く計算できることと数学ができることは同じではない。後にそれを証明してみせるから、お母さんを信じなさい』と自信を持って約束し続けたこと。
そして最後に、中学校で理想的な数学教師(ロシア出身の数学教師タチアナ・フィンケルスタイン)を獲得したことである。」
 
「全国的に有名なレキシントン高校の数学チームでキャプテンを務めるジュリア・ジェングは、両親がそろってアイビーリーグの大学院を卒業した中国人だが、(アジア系移民としては)ユニークな教育方針のために幼いときに高速計算練習をさせられていない。
だから、私の娘のように小学校時代は算数が嫌いで『私は数学ができない』と信じていた。
空想好きで小学生のときからファンタジー小説を書いて友達に読ませていたジュリアの得意科目は国語だった。
そんな彼女を数学好きにしたのは、フィンケルスタインが新入生に勧めるミヒャエル・エンデの『果てしない物語』とアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの『星の王子様』だった。
フィンケルスタインの言葉に耳を傾けているうち、ファンタジーと数学の世界には共通点があると思うようになった。
ひとつの謎を解くたびに、物語の真相に近づいてゆくのがゾクゾクするほど面白い。
謎を解く鍵である数学理論をもっと知りたいと思ったのが数学好きになるきっかけだった。」
 
「フィンケルスタインは簡単に答えを与えず何週間も悩ませておく。
思考する過程こそが重要だと思っているからだ。
だから時間ができると生徒は自主的に黒板に集まってああでもない、こうでもないと言い合う。
『この問題は、outside box(箱の外、つまり既定の思考の枠組の外で考える。独創的という意味)でないとダメだ……』独り言を大声でつぶやきながら、黒板に箱の絵を描いている子もいる。
一日じっくりひとつの教科を学ぶ『プロジェクトデー』でオイラー閉路やハミルトン閉路を試みるのも同様の理由だ。
これらは、『一筆書き』のようにそれぞれグラフのすべての辺、あるいは点を一度だけ通る閉路のことで、大学のグラフ理論で研究されたりする難問だ。」
 
「教科書を使わないので親も子も気づかないが、ノートや宿題を見ると、6年生の9月から5月までのたった9ヶ月で素因数分解や連立方程式、不等式だけでなく、円の性質や確率、平方根、ピタゴラスの定理と証明、相似図形など日本の中学3年間で教わることをほとんど学んでいる。」
 
「私の娘は中学の推薦で13歳のときに大学入学選考に使われる共通試験のSATを受け、数学で4問ケアレスミスをしただけで残りは全問正解だった。
試験のための勉強はまったくしていない。
すべて学校で学んだ知識だけで十分答えられる内容だったという。
教科書を使い、放課後に塾に通う生徒たちよりもフィンケルスタインの生徒が数学ができるようになるのは、生徒に自分の頭を使って謎を解くことの喜びを教えるからである。」
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
 

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体力も記憶力も老けない、『スーパー・エイジャー』の共通点

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ForbsJapan記事「体力も記憶力も老けない、『スーパー・エイジャー』の共通点」(ハーバード大学公衆衛生大学院浦島充佳医師)の内容が、参考になるかもしれない。
 
最近医学界では元気な高齢者「スーパー・エイジャー」が注目されているという。
 
一般的に人間は、喫煙や肥満など、何が病気のリスクになるかと考えがちだが、スーパー・エイジャーのように、どうやったら元気でいられるかという発想に転換しようということのようだ。
 
ハーバード大学の調査において、記憶の良かった高齢者では、MRIで脳のどの部分を使っているかをみたところ、大脳皮質の記憶に重要なエリアだけではなく、集中力、やる気、感情、ストレス対処など脳の高次機能に関連するエリアも活発に使われていたという。
 
スーパー・エイジャーの共通点は何だろうか? 
 
コンフォート・ゾーンと呼ばれる慣れた快適領域を抜け出し、生涯チャレンジャーであり続けることだとし、80歳で3度目のエベレスト登頂を果たした登山家の三浦雄一郎さんを思い出さずにはいられない、というのは尤もだと思うが、自分ではどうだろうかと考えてしまう。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
 

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Microsoft、量子コンピュータのシミュレーターとプログラミング言語を一般提供

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日経BPシリコンバレー支局中田 敦さんが、「Microsoft、量子コンピュータのシミュレーターとプログラミング言語を一般提供」と伝えている内容が、興味深く参考になると思う。
 
Microsoft2017925日(米国時間)、同日から米フロリダ州オーランドで開催した自社イベント「Microsoft Ignite」で、同社が開発する「トポロジカル量子コンピュータ」をPCなどでシミュレーションする仕組みと、量子コンピュータ用のアルゴリズムを開発するためのプログラミング言語を2017年内に一般提供すると発表したようだ。
 
同社は、量子コンピュータを「MR(複合現実)」や「人工知能(AI)」に並ぶ最重要テクノロジーに位置付けていると示したらしい。
 
量子コンピュータによって解決できる問題として、「新しい化合物の発見」や「高度な医療の実現」、「機械学習の高速化」などを挙げたようだ。
 
カナダのD-Wave Systemsが実現した「量子アニーリング方式」は組み合わせ最適化の専用コンピュータであるが、同社同様、米Googleや米IBMも採用した量子ゲート方式は汎用であることから、「汎用量子コンピュータ」とも呼ばれている。
 
Google9量子ビットを実装した量子プロセッサを、IBM7量子ビットを実装した量子プロセッサを実現したと主張しているのに対して、Microsoftはまだ実際に稼働する量子プロセッサを公開していない。
 
その代わりにMicrosoftが発表したのが、量子コンピュータのシミュレーターと、量子コンピュータ用のアルゴリズムを開発するためのプログラミング言語の一般提供である。
 
なお、25日の基調講演でMicrosoftは、絶対零度に極めて近い「30ミリケルビン」で稼働する必要があるというトポロジカル量子ビットのハードウエアを公開したようだ。
 
GoogleIBMMicrosoftIT大手による、量子コンピュータの開発競争はさらに激しくなりそうだというのは、的を射ていると思う。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
 

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IoTチップ1兆個供給 ARMの研究者に聞く、孫正義構想の課題

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MIT Tech Review記事「IoTチップ1兆個供給 ARMの研究者に聞く、孫正義構想の課題」(Jamie Condliffe米国版 ニュース・解説担当副編集長)の内容が興味深い。
 
ソフトバンクは、スマホ以外での展開も念頭に置いていた、ARMの低消費電力チップを、あらゆる種類の機器に組み込んでインターネットに接続する将来像を描いていたのだ、というのは的を射ていると思う。
 
孫 正義CEOのリーダーシップの下、ARM2035年までに1兆個の機器をオンライン化するチップを設計すると宣言しているようだ。
 
ARM研究所の共同研究ディレクターであるクリス・ドーランへのインタビュー:
 
ARMで焦点を当てている研究について、いくつか挙げていただけますか?
 
1つはセキュリティです。セキュリティは今や、私たちが取り組んでいるあらゆる研究に関わっています。もう1つが、IoTに関する研究です。すでにほとんどの人が認識しているように、この2つは非常に密接に関係しています。孫CEOは以前から、セキュリティとIoTの関係について明確な考えを持っていました。」
 
1兆個の機器を2035年までにオンラインに接続するというARMIoTビジョンは、どれくらい現実的なのでしょうか?
 
私たちの計画通りに進むならば、それほど難しい話ではないと思います。1兆個の機器というのは、決してばかげた数字ではありません。」
 
IoTにおける潜在的な失策としては何が挙げられますか?
 
自動車のハッキングや、データを暗号化せずにクラウドに送信するおもちゃといった問題がすでに出てきています。こういったことから、IoTは安全ではないとの噂も立っており、私たちは問題を解決する必要があるわけです。」
 
「あなたが解決しようとしている、セキュリティに関する難題をいくつか教えていただけますか?
 
ARM内部でできることと、できないことがあります。セキュリティに関わる問題の多くは、セキュリティ自体の根本的な問題というよりは、人間が犯してしまうミスが原因です。そういったリスクを軽減するシンプルな方法はいろいろと考えられます。
私たちはケンブリッジ大学と協力し、非常に面白いアプローチを長年研究してきました。ほかにも、IoT機器において安全な孤立領域をどのように設け、信頼できる基本的なルートをどう確立するか? といった課題もあります。米国のファンディング・エージェンシー(公募などの競争的手順によって研究課題を選定し、資金配分する機関のこと)によって検討されているプロジェクトに、ハードウェアをまったく信頼しないところでいかに処理を実行できるか、という研究があります。非常に興味深い課題です。」
 
IoTを安全にするための規制は、どのような役割を果たすのでしょうか?
 
現段階では、セキュリティの責任は、商品を製造するメーカーが請け負っています。それは恐らく、長期的な解決にはならないでしょう。IoTのセキュリティ問題を解決するためには法整備が必要で、これによって、おもちゃ会社は、セキュリティ・レベルが保証されたメーカーの部品しか購入しなくなるでしょう。こういった傾向はますます増えるはずです。コンピューティングの世界は、より性能が良い機器を目指すことから、よりエネルギー効率が高い機器を目指すことに移行しています。次のステップでは、より安全な機器を目指していくでしょう。」
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
 

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人工知能は「ITで敗北した」日本企業のチャンスとなるか

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Forbs Japan内の金井良太アラヤ代表との対談で、松尾豊東京大学准教授の話している内容が興味深い。
 
今年1月、カリフォルニアに世界中の人工知能に関する重要人物が集結して開かれたアシロマ会議では「アシロマ23原則」というガイドラインが策定されたらしい。
 
松尾豊准教授は、この会議に日本人として唯一出席しているようだ。
 
金井良太代表は、今秋、AIの世界的プレーヤーを東京に集めたシンポジウム「AI & Society」を企画しているとのこと。
 
「今、日本は非常に厳しい立場に立たされていると思います。私の考えとしては、倫理的問題も重要ですが、先に、まずはITの分野で世界からかなり後れをとっている日本の産業を強くしたい、という課題意識があります。産業が弱いと、すべてのところにしわ寄せがくる。」という松尾豊准教授の話は、的を射ていると思う。
 
「ただ、ディープラーニングって、全然軽くないんですよ。きちんとした技術なので、きちんとやればいいんです。勉強して、マーケットを計算して、投資すれば生きるはずなのにリーンでやろうとしたりする。そういうことに対して、一流のメーカーの若い技術者の人たちは気付いていますが、ここ15年くらい負け続けだったので、これを口に出して上に言うのが損だ、という考え方になっている。」という指摘は、尤もだと思う。
 
「ただ、現状を見ると、やはり根本は産業だと思っています。まずは産業が進んで、それから倫理の話をするのが良い形ではないかと。ただ、倫理の話は間口が広く、知識を深めてもらうのに良いです。AIが怖いとなったとき、どうして怖いんだっけ?、何が起こると思われているんだっけ?という議論をしていくと、少しずつAIに対する知識が深まっていく。現在の機械学習では、想定外のことが起こるとすれば学習データに由来して起こります。仕組みがわかると、で、怖いことって、どこで起こるんだっけ?と、ある意味での社会に対する啓蒙という側面はあると思っています。」というのも、面白い。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
 

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