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利用者の半数が受診をやめた AIチャット・ドクターは医療費抑制の切り札になるか

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MIT Technology Review記事「Your next doctor’s appointment might be with an AI 利用者の半数が受診をやめた AIチャット・ドクターは医療費抑制の切り札になるか」の内容が興味深い。
 

 
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・日本と同様に高齢化が進む英国では、医療費の抑制が課題だ。そこで現在、ロンドンでは約4万人が、医師に代わって患者を診断する人工知能(AI)チャットボットのアプリを利用している。AIが診断することで、自己治療で済む人々が病院に行かなくなり、医師の過重労働を軽減し、医療コストを削減できるという。
 
・症状に関する助言をグーグル検索するのと同じくらい簡単に得られ、ずっと役に立つ。それがこのチャットボットの発想だ。ネットを検索して自己診断をするのと異なり、こういったアプリは病院で実際に使用されるレベルのトリアージ(治療の優先順位づけ)をする。緊急処置が必要な症状だと判断すれば、その旨を患者に伝える。安静にして消炎鎮痛剤の一つであるイブプロフェンを服用すればことたりるなら、そのように指導する。アプリはさまざまなAIの手法を取り入れて構築されている。ユーザーが普段の話し方で症状を説明できるようにするための自然言語処理能力、巨大な医療データベースから情報を取り出すエキスパート・システム、症状と体調を関連付ける機械学習だ。
 
・診断に確信が持てない場合、アプリは常に、人間の医師によるセカンド・オピニオンを受けることを勧める。だが、アプリがユーザーと医療専門家の間を取り持つことで、健康管理の最前線が変わる。バビロン・ヘルスのアプリが自己治療の方法についての助言を与えるようになると、アプリを利用する患者の半数が、病院に行く必要がないことに気づき、病院の予約を取るのを止めたのだ。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
 


コミュ力もリーダーシップもいらない。元Google社員が語る、本当に“優秀な人材“とは

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ハフポスト日本版ニュースエディター吉川慧さんの「コミュ力もリーダーシップもいらない。元Google社員が語る、本当に優秀な人材とは」(元グーグル人材開発担当のピョートル・フェリークス・グジバチ氏)の内容は、改めて参考になると思う。
 

 
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・共同創業者のラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンは、ともにスタンフォード大学の出身。Googleにも同じように自由なキャンパスがほしかったようです。
ふたりとも「黒塗りの車」は持っていないし、ひとりで自転車を漕いで移動している。軍隊みたいなボディガードも、お連れの人もいない。
 
Googleも創業初期の新卒採用は、創設者がスタンフォード(出身)なので「まずはスタンフォード、次にアイビーリーグ(アメリカの名門私立大学群)から」という感じでした。
でも、一定の大学出身者ばかりを採用しては多様性がありません。人種も偏り、ダイバーシティに欠けてしまう。
アイビーリーグでなくても頑張っている人もいる。そこで、大学のレベルに関係なく採用するようにしました。地方の小さい大学の出身者も採用しました。
当初、Googleの人事は「名門大学出身じゃないと人材のレベルが低いかもしれない」と心配をしていました。
でも、実際に採用したら、十分にパフォーマンスを発揮してくれた。何年も試行錯誤を続けて「結局、何がパフォーマンスに繋がるのか?」を社内で研究しました。
 
・まずわかったことは、Googleでは、「どんな大学を出たか」は入社後のパフォーマンスと相関関係がなかったことがわかりました。
次にわかったのは、「これまでの人生で苦労をしたかどうか」でした。人生の中で、戸惑ったり、脱線したり、事故にあたり、病気になったり、浪人したり、好きな人を失ったり...
そういった苦労した人たち、挫折した人たちは、会社のなかでパフォーマンスを発揮していました。
挫折というのは、自分自身を見つめ直すチャンスです。アイデンティティを作り直す機会でもある。次のチャンスを、自ら探しに行く必要があると考えられるかどうか。
 
・(採用するときに、どんなポイントが重視されるのでしょうか)
例えば、生産業の場合は、勤勉で頑張ってくれる人。上に言われたことを、きちんと遂行できるかどうかだと言われます。サービス・エコノミーやナレッジ(知識)・エコノミーの場合は、「専門性」がプラスされます。
Googleの場合は、クリエイティブ(創造性)・エコノミーです。「新しい価値を生み出す」ことが求められる会社なので、その中で実際に情熱、想像力と率先、イニシアティブが重視されます。
 
・採用には4カテゴリの基準があります。
1つは「Googliness」。言うなれば「グーグルらしさ」ですね。これは面白いことに、明確な定義がいなんですね。ただ、Googleを自分なりに解釈し、根本的に情熱的に何かを変えようとしていること。好奇心を持っているかなどですね。
次にリーダーシップ。自分で手を挙げてプロジェクトを実行できるか。そして「専門性」。エンジニアだと測りやすいけど、営業職などの場合は専門性より知識や教養を見ます。
最後が「general cognitive ability GCA)」。根本的に問題を解決できる能力ですね。新入社員でも、中途社員でも同じ項目が測れる。「T型人材」は、深い教養や専門性をもって、いろんな幅広い経験とか、試みとか趣味とかをもってる方が多いです。
 
Googleの場合は、日本の有名な大企業ではやっていけないような社員が多いかもしれません。
それでも、自分を信頼して、尊重してくれる人間がいれば、「出る杭」の人であっても建設的になります。自己開示もする。逆に信頼もしてくれる。
上司が部下を信頼し、尊重すれば、それはきちんと返ってくる。その中で社員が「そっか、自分でもできることがあるんだ」と「自分にも価値があるんだ」と再確認ができれば、非常に大きなパフォーマンスを発揮してくれます。
自分にはできないことを実行できる人たちを集めれば、お互いに尊敬しあえる。自分の部下に「私にはできないことだから、ぜひ手伝ってほしい」と言えたら、部下はプライドを持って仕事をしてくれると思います。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
 
 

グーグルがNASAと提携 『量子超越性』実証へ

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MIT Technology Review記事「“Google has enlisted NASA to help it prove quantum supremacy withinmonths” グーグルがNASAと提携 『量子超越性』実証へ」が興味深い。

 
・量子超越性とは、十分な性能を持つ量子コンピューターであれば、古典的なスーパーコンピューターには不可能な特定の数学的計算を完了できるという概念である。
 
・グーグルの契約内容に「ブリッスルコーン(Bristlecone)」と呼ぶ最新の72キュービット(量子ビット)の量子チップに関するものが含まれているようだ。
 
・グーグルの量子コンピューター開発を主導する物理学者のジョン・マルティニス教授(カリフォルニア大学サンタバーバラ校)は、ブリッスルコーンには量子超越性を達成できる性能があると考えているらしい。
 
・一方、5月にAlibabaの研究者が発表した論文は、ブリッスルコーンの性能はシミュレーションを実行する古典的コンピューターと同等であり、よりエラー率の低い量子チップが必要だと指摘していたり、南カリフォルニア大学量子情報科学技術センター(Center for Quantum Information Science and Technology)のダニエル・ライダー所長も疑問を示すなど、懐疑的な見方もあるようだ。
 
・ブリッスルコーンには絶対零度に近い温度で維持される超伝導回路が必要とされ、グーグルの研究所から移動できない。その代わりに、シリコンバレーにあるNASAのエイムズ研究センター(Ames Research Center)の量子人工知能研究所(QuAIL)の研究者がグーグルのクラウドAPIサービス経由でブリッスルコーンにオンラインで接続する。グーグルはまた、古典的コンピューターで量子回路をシミュレートするためのソフトウェアをNASAと共有し、NASAがソフトウェアの開発や改善に取り組めるようにするらしい。
 
・グーグルとNASAの契約は5年間で、もし計画通りに事が進まなかった場合は「NASAはさらなるマッピング、改善された回路シミュレーション手法、より効率的なコンパイルおよび回路シミュレーションからの結果を提供する」との契約条項が盛り込まれている。グーグルはQuAILに対し、自社の量子プロセッサーとソフトウェアへのアクセスを少なくとも2023年まで認める。
 
・グーグルは最終的には、シミュレーションや最適化、機械学習のための自社の量子コンピューティング・ソフトウェア(量子回路作成のためのオープン・ソース・ソフトウェア『サーク(Cirq)』)がより幅広く共有されることを望んでいる。「量子プロセッサーを使うためのソフトウェア開発キット(SDK)を、オープン・ソースのような形で公開するのがグーグルの狙い」と契約には記されているようだ。
 
・なお、Dウェーブ、IBMRigettiは、研究者に対してすでに量子クラウド・サービスを提供中という。
 

 
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IT起業研究所ITInvC代表 小松仁

グーグルクラウドAI部門トップが語る、AI導入の『誤解』と『正解』

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人工知能(AI)技術は今後、企業のビジネスにどのような影響を与えるのだろうか、カーネギーメロン大学のコンピューターサイエンス学部長からグーグルのクラウドAI事業責任者に転じたアンドリュー・ムーア氏の話は、興味深く参考になると思う。
MIT Technology Review記事「“AI is not “magic dust” for your company, says Google’s Cloud AI boss” グーグルクラウドAI部門トップが語る、AI導入の『誤解』と『正解』」(Will Knight  AI担当上級編集者)
 

 
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・(AIはビジネスにおいて、どのくらいの規模のテクノロジーシフトになるのでしょうか?)
電気の実用化と同じくらいですね。電化によって世界が大きく変貌するのに20年から30年程度かかりました。AIをある種の「魔法の粉」のようなものだと思い込んでいる、組織で大きな責任を負った上級幹部をときどき見かけることがあります。組織にふりかければ、すぐにスマートになると思っているのです。しかし実際には、AIの実装を成功させるには、長く辛抱強い作業が必要です。
 
AIの問題を解決するには、高度なエンジニアリングや数学、線形代数などの諸々がたくさん必要になります。魔法の粉のようなソリューションとはほど遠いのです。
 
AIとは、数学を使って機械に本当に優れた決断をさせることです。現時点では、現実の人間の知能のシミュレーションとは関係ありません。そのことを一旦理解できれば、深層学習や自動機械学習、それに自然言語の翻訳といった一連のデータツールについて考える扉が開かれます。こうしたツールをどのように状況に当てはめて、問題を解くのかということです。
 
・(米軍とは引き続き協力していくのですか?)
これまで長年そうしてきたように、多くの分野で政府や軍との協力体制を続けていくつもりです。サイバーセキュリティや訓練、新兵募集、退役軍人の健康管理、捜索・救助といった分野です。政府の効率改善のためのツールを提供するのにも取り組んでいきます。
こうした分野での協力は重要であり、これらの組織の重大な仕事を補強するためのさらなる方法を積極的に探っていきます。最近の例の一つが、麻薬取締局と連携して実施したオピオイド依存症対策です。
 
・サンダー(・ピチャイ)CEOが、AIの原則に関するブログを6月に執筆しましたし、「AIを正しい道に舵取りする」ためにどう協力していくべきかという記事を会社が先日発表しました。
AI at Google: our principles
Steering the right course for AI
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁

二足歩行ロボの開発中止 米グーグル持ち株会社アルファベット

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米グーグルの持ち株会社アルファベットが二足歩行ロボットの開発を中止したらしい。2013年に東京大学発ベンチャーのSCHAFTを買収してこの分野に参入したが、社内では早期の事業化が難しいと判断したもようだ。年内にもプロジェクトを解散し、開発を担当してきた社員は配置転換する方向で調整するという。
 
SCHAFTは東大の助教を務めた中西雄飛氏らが12年に設立し、人間が近づけない災害現場での人命救助などに使える二足歩行ロボットを開発してきたもので、国内で成長に向けた資金を調達しようと試みたが増資を引き受ける投資家が見つからず、グーグルに支援を要請した経緯がある。
 
・シリコンバレーのTechMom海部美知さんが、次のようにコメントしているのは的を射ていると思う。
 
「いくつかのコメントで「出口」という用語が使われているのが象徴しているように、この種のロボットはニーズからの『プル』ではなく、やりたい人の『プッシュ』からいつまでたっても脱することができないのが問題と思います。
夢もいいですが、真剣に困っている企業や人を助けられる、適切なコストで可能な技術が欲しいものです。」
 
 
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IT起業研究所ITInvC代表 小松仁

Barry Manilowライブコンサート(ラスベガス)

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11月15日ラスベガスWest Gateホテル(旧ラスベガスヒルトン)で、Barry Manilowライブコンサート「Manilow Las Vegas  The Hits Come Again」を楽しんだ。
 
2005年からのラスベガス・ヒルトンでの長期公演「ミュージック・アンド・パッション」の時も聴いたが、今年75歳になるのに、とてもそんなことを感じさせないパフォーマンスを楽しむことができた。
 
ニューヨーク市ブルックリン出身のロシア系ユダヤ人だが、母方の祖父母、特に祖父に可愛がられたようで、ステージに幼児期のビデオを流しながらのトークもあった。
 
This Is My Town: Songs of New York」という最近のアルバムもあるように、やはりニューヨークこそ心の町のようだ。
 

Mandy(哀しみのマンディ)、It'sA MiracleCould It Be Magic(恋はマジック)、I Write The SongsCan't Smile Without YouEven NowCopacabana (At The Copa)I Made It Through The Rain他多くのヒット曲を披露してくれ、観客は総立ちの状態だった。 

 

1975年『AmericanBandstand』にTV出演し「哀しみのマンディ」と「恋はマジック」を歌っており、このビデオを写しながらステージ上で声を合わせていたが、丁度そのころ私も米国におり、実に懐かしく思い出した。

 
また、多数のCMソングを作曲し、歌ったりした様子も紹介されていた。
 

 
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IT起業研究所ITInvC代表 小松仁

Diana Rosssのライブコンサート(ラスベガス)

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11月16日、Wynn Las Vegasホテル Encore Theaterで、Diana Rosssのライブコンサート「Diana Rosss Music and Love」を聴いてきた。
 
開演予定時刻よりちょっと遅くなったが、Diana Rosssが登場すると、聴衆の歓声、絶叫が続き大変エネルギッシュな舞台となっていた。
 

シュープリームス時代に12曲、ソロとして6曲、計18曲のBillboardHot 100 1位のヒットを放っているが、今回のステージ上でも、シュープリームス時代のI Hear aSymphony Stop! In the Name of LoveYou Keep Me Hangin' On他多くの耳になじんでいるヒット曲を歌ってくれた。

 
彼女も今年74歳になっているはずだが、声質、声量とも衰えを感じさせない舞台になっていた。
 
お子さんが5人、お孫さんも5人いると紹介していたが、ダンスの切れもよかった。トークの際は、椅子を用意させていたのは微笑ましかった。
 

 
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IT起業研究所ITInvC代表 小松仁

セリーヌ・ディオンのライブコンサート(ラスベガス)

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11月17日Caesars Palace, Colosseumで、Celine Dionセリーヌ・ディオンのライブコンサートを楽しんできた。
 
素晴らしい声質と圧倒的な声量は相変わらずのようで、ビューティー・アンド・ザ・ビースト〜美女と野獣、パワー・オブ・ラヴ、イッツ・オール・カミング・バック・トゥ・ミー・ナウや、1997年公開の映画『タイタニック』の主題歌になったマイ・ハート・ウィル・ゴー・オンなどを歌い上げ堪能させてくれた。
 
フランス系カナダ人で、フランス語による歌唱も素晴らしい。
 
なお、マネージャーで後の夫ともなるレネ・アンジェリルが自宅を抵当に資金調達を行う等の尽力でスタートしたようだが、年上の夫は人気への影響を避け公式の結婚を遅らせていたが、2年前ガンでなくなるまで、最愛の夫婦でいたようである。
 
長年続いてきたこの公演も明2019年6月で終了するようだ。

 

 
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IT起業研究所ITInvC代表 小松仁


スペースXのISS行き有人ロケット、2019年6月に打ち上げ

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米国航空宇宙局(NASA)は1121日のブログ記事で、民間企業であるスペースXとボーイングが2019年に実施するISS行き商用ミッションのタイムラインを発表したようだ。

The first flight of the SpaceX capsuledesigned to carry astronauts will happen in January

 

 
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宇宙飛行士輸送用に設計されたカプセル「スペースX・クルー・ドラゴン(Crew Dragon)」の最初の無人飛行試験(デモ1)は、17日に打ち上げ予定で、NASAの宇宙飛行士2人をクルー・ドラゴンで運ぶ有人飛行試験(デモ2)は、20196月を予定しているらしい。
 
NASAがソユーズを使える期限は201911月までとなっており、ほとんど時間が残されていないので、かなりきわどいことになると思うが如何だろうか。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁

米国で高まるヨガと瞑想の人気、子供の実践者が特に増加

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米国で、ヨガと瞑想がいずれも、ますます“主流”に近づきつつあり、関連はあっても明確に異なるものであるこれらの実践者は、どちらも増加傾向が続いており、興味深いことに、特に目立つのは瞑想を行う子供の増加だという。
 

 
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米疾病対策センター(CDC)が、2012年と2017年に行われた「国民健康聞き取り調査」に含まれていた「過去12カ月間のヨガ・瞑想の実践」状況に関する質問への回答について年齢・性別・人種別に調査結果を分析している。
 
ヨガは成人の間でも人気が上昇しており、2012年に10%未満だった実践者は、2017年には14%以上に増え、瞑想を行っている人は同じ期間に、4%から14%へと3倍以上に増加しているらしい。
 
瞑想を実践している子供は2012年には0.6%だったが、2017年には5.4%に増え、また、ヨガを練習している子供は同じ期間に、3%から8%以上に増加、男女別にみると、ヨガを行っている女児の数は男児の2倍近くに上る一方、瞑想の実践者に男女差はほとんどなかったという。
 
子供たちの場合、瞑想とヨガの練習を取り入れる学校が増え、その効果を他者と共有していることが影響しており、子供の脳の発育や行動発達に強い影響を与えるとの研究結果が数多く発表されていることも、影響を及ぼしているだろうというのは尤もだと思う。
 
成人の場合は、ヨガスタジオや瞑想アプリが増えたこと、ヨガが生涯にわたって心身にもたらす効果に関する数多くの研究結果がメディアで報じられるようになったことが、実践者の増加につながっていると考えられるというのもよく理解できる。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
 

機械学習+ロボットでほぼ「人間の介在なし」材料科学革命の衝撃

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キボティクス(Kebotix)と呼ばれるスタートアップ企業が開発したロボット装置は、機械学習とロボットによる自動化が今後数年の間に材料科学に革命を起こす可能性を示しているようだ。

MIT Technology Review記事「A robot scientist will dream up new materials to advance computingand fight pollution 機械学習+ロボットでほぼ『人間の介在なし』材料科学革命の衝撃」

Will Knight AI担当上級編集者)
 
化合物や材料の設計において、ソフトウェア・アルゴリズムは一般的に使われているが、そのプロセスは時間がかかり大雑把だという。
 
一般的に、ロボットは素材をわずかに変えてひたすらテストを繰り返し、可能性のある新たな創造物を闇雲に探すだけだが、機械学習とロボット工学を活用すれば、このプロセスを遥かに迅速かつ効果的に実行できる可能性があり、キボティクスは、この考えを実践しているスタートアップ企業の1つのようだ。
 
とりわけ、汚染物質を吸収したり、薬物耐性の真菌感染症に対抗したり、より効率的な光電子工学の材料として役立ったりするかもしれない新たな化合物を発見できる可能性があり、同社のソフトウェアは、既知の特性を有する分子の3次元モデルを使って学習するものらしい。
 
さらに今後、電子応用向け分子の開発に着手した後、新ポリマーや新合金の開発に取り組む予定のようだ。
 
キボティクスは、ハーバード大学のアラン・アスプル・ギュズィークの研究室に勤めていた研究者たちが創業したが、アスプル・ギュズィークは、2018年に入ってからハーバード大学を離れ、カナダのトロント大学内に研究室を立ち上げているようだ。
 
マサチューセッツ工科大学(MIT)のベンチャー・キャピタル「ジ・エンジン(The Engine)」に基盤を置くキボティクスは、最近、500万ドルの資金を調達したという。
 
ちなみに、キボティクス創設チームのメンバーは全員、米国への移住者というのは時節柄面白いが、この投資ラウンドは、移民起業家に特化して資金提供をする投資会社「ワン・ウェイ・ベンチャーズ(One Way Ventures)」の主導で実施されたもののようだ。
 
キボティクスの創設者たち:
アラン・アスプル・ギュズィーク、デニス・シェベルラ、ジル・ベッカーCEO、セミオン・サキン、クリストフ・ クライスベックCPO(最高製品責任者)

 
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IT起業研究所ITInvC代表 小松仁

Amazon 4-starを体験して分かった、アマゾンの狙い(中田 敦さん)

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日経BPシリコンバレー支局の中田敦さんが、米Amazon.comが書店「Amazon Books」、レジ無しコンビニエンスストア「Amazon Go」に続いて開発した、「Amazon.com」のレビューで星4個以上の評価を得た商品だけが並ぶ実店舗Amazon 4-starの新業態は、商品力の高い雑貨店だったと紹介している内容が興味深い。

 
キッチン用品や家電製品、ベビー用品、おもちゃ、クリスマス用の装飾、文房具、ペット用品、旅行用品、アウトドア用品、スポーツ用品、アマゾン製ハードウエア、パソコン周辺機器、書籍など、様々なジャンルのアイテムが並んでいて、面積は200300平方メートルといったところ、日本の一般的なコンビニの23倍ほどの面積があるらしい。
 
カリフォルニア州バークレーの3号店
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レビューで星4個以上の商品だけを扱っているという掲示

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店内
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調理家電の売り場

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アマゾン製ハードウェアの売り場

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IT起業研究所ITInvC 小松仁

シリコンバレー事情を「深聞き」 テスラ工場見学と狂気の沙汰

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シリコンバレーの COLUMNIST 渡辺千賀、 奥本直子さんが、ニューヨーク・タイムズのコラム二ストとなった著名テックジャーナリスト、カーラ・スウィッシャーと、自身のツイッター投稿が原因となって会長を辞任したテスラCEOイーロン・マスクとのトークバトルについて語り合っている内容が面白い。
Elon Musk: The Recode interview
 

 
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・イーロンがポッドキャストの中で「9月は、社員全員が毎週100時間以上働いていた。本当に大変だった」と言ってたね。
 
・今年の9月でテスラの経営の最大の危機は回避できたみたい。
9月に終わった第3四半期で黒字化しないと倒産すると言われていた。黒字化はモデル3にかかっていて、まず製造が追いつかずに今年の頭からずっと苦労していて、最初の危機は「6月中に週産5000台を超せるか」だったんだけど、これは6月の最終週に達成。そして第3四半期は単期黒転しないと資金ショートで倒産すると。
それで、納車に時間がかかる東海岸の注文を後回しにして、シリコンバレーの工場の駐車場で週末に即売会やっていたくらいクレイジーだった。
 
6月の末に工場見学に行ったんだけど、モデルSとモデルXの製造ラインは8割ぐらい止まっていて、モデル3は今までの製造ラインとは別に巨大なテントを立ててその中で作っていて、見せてくれなかった。巨額の資金を投下した最新鋭の製造ロボットがうまく使えなかったのがモデル3の製造台数が増やせなかった理由なんだけど、結果的にモデル3は相当手作業で作っているみたいね。
 
・インターネットで見たコメントでは「テスラでインターンをしている博士課程の学生だけど、突然工場に駆り出されてボルトを締めて1日が終わった。横でイーロンもボルトを締めていた」なんていうのもあった。そして私が工場見学に行った日は偶然イーロンの誕生日だったんだけど、この日も彼は工場に泊まり込んでいたらしい。見なかったけど。
 
・インタビューの中で、イーロンが何度も繰り返して「車の会社をオペレーションしていくのはどれだけ大変か」ということを話していた。
アメリカの自動車会社の中で倒産していないのはフォードとテスラだけ、次のリセッションではフォードさえどうなるかどうかわからないと言っていたのが印象的だった。やはり、数多くのサプライチェーンをマネージしながら車を生産していくのは本当に大変なことなんだね。
 
8月の「テスラの株を420ドルで買い取って非公開化する」というのね。虚偽情報で株の価格操作をした疑いでSECの調査が入った。

結局、罰金と取締役会長を新しい人に変えるだけで済んでしまって、かなり軽い罰だった気がするんだけど、イーロン本人はカーラに「今年一番後悔してることは?」と聞かれて「やっぱりツイートかな」と言っていたね。

 
1016日に和解をしたから意外に早かった。罰金を2000万ドル払って、取締役会長も女性のベテラン・エグゼクティブが就任することが発表されて、イーロンもようやく公にインタビューできるようになったということなのでしょう。
 
・イーロンは「あまり寝てなかったし、ものすごいプレッシャーのなかで仕事してたから、そういう心理状況の中でミステイクはするよ」と言っていたけどね。
当時は毎週120時間ぐらい働いていて、数時間仮眠を取るだけでずっと会社に泊まり込んで働いていたとのこと。あの一件の後、日本のアニメのこととか「Elon-chan!(イーロンちゃんだよ!)」とかツイートしててさすがにメンタルを心配したんだけど、今は80時間労働ぐらいになって「80時間だったらサステイナブル」と。さすが超人。
 
・イーロンの半生記を読んで、自分がこれだと思ったことを絶対にやり遂げるものすごいタフな人物だという風に思っていたのね。その彼が「あまりのプレッシャーと寝不足のために奇行をしてしまった」と自分で認めるぐらい大変な年だったということだよね。
 
・法規制に関しては、今のところ無人の自動運転を許可している州は限られるのだけれど、今後は国レベルで決めて行くべきだともイーロンは言っていた。この先自動運転の走行距離がどんどん増えて、その結果自動運転の方が安全だということが実証されたら、法規制の方も変わるんだろうね。
 
・スペースXやトンネルを掘るボーリングカンパニーの話も出て、イーロン・マスクは余人をもって代えがたい経営者だと再認識した。そして彼は、世の中が思っている以上にものすごく変わっていて、まさに奇才だということがよくわかるポッドキャストでした。
 
IT起業研究所ITInvC 小松仁
 

今回のカルロス・ゴーンの事件に関して

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ニュージャージー州在住の作家・ジャーナリスト冷泉彰彦さんが、今回のカルロス・ゴーンの事件に関し、米国での反応など紹介しているのが、面白く参考になるかもしれない。
「カルロス・ゴーン逮捕、アメリカでどう報じられたか」
「日産『クーデター』をめぐる3つの疑問点」
 

 
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・アメリカでの見方は2種類に分かれます。1つは、企業経営者の強大な権力が起こした腐敗という見方です。つまり、日本の検察当局の捜査を受けて、その「犯罪」の原因を推測したり、類似の事件について論じたりといったものです。
 
19日午前中のCNBCには、アメリカの「ビッグ・スリー」つまりGM、フォード、クライスラーの3社で副社長を務めたことのあるボブ・ルッツ氏が登場していました。業界の生き証人とでもいうべきルッツ氏は、「カルロス・ゴーンは、恐ろしいほど優秀な頭脳の持ち主で、自動車業界の隅から隅までを知り抜いた男」だとしながらも、「それでもCEOの権力に溺れて転落したのだろう」と批判していました。
 
・「LAタイムス(電子版)」が掲載したマイケル・ヒルツィク氏のコラムでは、やはり経営者の暴走を批判する文脈で、この事件を扱っていました。ピュリッツアー賞を受賞したジャーナリストであるヒルツィク氏は、近年の企業経営者には強大な権力が与えられ過ぎているとして、例えばフェイスブックのマーク・ザッカバーグ会長の場合は、上場企業でありながら、個人で過半数の議決権を保有しているために、暴走に歯止めがかけられないと指摘、ゴーン氏の事例も同様だとしていました。
 
・一方で、捜査の全体に疑問を投げかけるコメントもありました。NBCの記者で、長年デトロイトをベースに、米国自動車産業の栄枯盛衰を目撃してきたフィル・ボー記者は、CNBCテレビで非常に困惑した表情を浮かべ、「ルノー、日産、三菱の三社連合のトップを務めるゴーン氏に対して、日本の日産が告発しただけで日本の検察庁が逮捕するというのは異様です。経営に問題があるのなら、国際的な第三者委員会などの調査が必要です。そうした第三者的な調査もなしに、いきなり逮捕というのは理解できません」と述べていました。
 
・アメリカ的な価値観では、親子関係のある企業グループは連結して一つの企業体として見るべきであり、グループの一つに過ぎない日産が内部告発しただけで、グローバル企業のトップが逮捕されるとか、解任されるというのは企業のガバナンスとして不自然に見えるのは事実です。
このように、アメリカには「経営者の腐敗」という観点で厳しく見つめる視線と同時に、グループ企業の総帥に対して、グループを構成する一企業が独断でローカルな国の捜査当局に捜査協力している状況への違和感もあるわけです。
 
・現時点までの動向を見ていると、どうやら今回の強制捜査においては「日仏の当局には連携があるらしい」「日仏当局としてルノー・日産・三菱自の連合を解体再編する意図もあるらしい」というストーリーも考えられるように思われます。
 
・仮にそうだとすると、日本の当局には日産と(おそらくは)三菱自を「外資系」ではなく、改めて「民族系」の企業体に「取り戻したい」という意図があり、フランスの当局にはルノー・グループとして「グローバルな最適解経営」ではなく、フランスにおける雇用創出など「経済ナショナリズム」の考え方に合致した経営に変えたいという意図がある、そのような推測ができます。
 
・問題は、ゴーン流の効率化を外して、例えばルノーがフランスの国内における雇用創出をしていく、日産の方も場合によってはフランス政府の雇用創出に協力するというようなことを過剰にやってれば、グループ全体の収益力は低下してしまうということです。
最終的に、株主にとって、あるいは日本経済にとっても、ゴーン体制の方が良かったというような結果になっては困ります。もっと言えば、この問題がずるずると長期化して、ルノー・日産の新しい経営体制の確立に時間がかかるようですと、自動車業界全体の変革の嵐の中で、大きく遅れをとる心配も出てきます。
 
IT起業研究所TInvC

世界初『宇宙葬』特化の人工衛星、スペースXで打ち上げへ

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Forbes記事「世界初『宇宙葬』特化の人工衛星、スペースXで打ち上げへ」が面白い。
社会的意義としては人様々な受け取りがあるだろうと思うが。
 

 
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サンフランシスコの企業Elysium Space(イリジウムスペース)が運営するプロジェクトでは、顧客は1グラムの遺灰を封入するための専用カプセルに対して2500ドルの費用を支払うらしく、葬儀関連に特化した衛星の打ち上げは、これが世界初になるという。
 
遺灰が宇宙に送られるケースは、これが初めてではなく、1998年には、天文学者のユージン・シューメーカーの遺灰が、NASAのルナ・プロスペクタープロジェクトで、月に送られている。
 
1930年に冥王星を発見したクライド・トンボーの遺灰も、2006年に冥王星に向けて打ち上げられた宇宙船、ニューホライズンに積み込まれていたという。
 
しかし、それらの遺灰は他のプロジェクトに相乗りするかたちで宇宙に送られたもので、宇宙葬に特化した衛星としては、キューブサットと呼ばれる数キログラム程度の小型人工衛星で「Elysium Star 2」と名づけられているが、史上初のものになるという。
 

Elysium Spaceの創業者ThomasCiveitNASAに勤務歴を持つ人物で、打ち上げにはスペースXのファルコン9ロケットが用いられ、その他の約60の衛星とライドシェアするかたちで、121日以降の打ち上げが予定されているらしい。

 
Elysium Star 2は高度約550キロメートルの極軌道(Polar Orbit)に放たれ、地球のまわりを周回、衛星の位置は専用アプリから把握可能で、いつ頭上を通過するかが分かるようで、Elysium Star 2は数年の間、軌道上に存在し続ける予定という。
 
Elysium Spaceは将来的に、月面に遺灰を送る野望も描いており、米国のAstrobotic Technologyと提携し、2019年には月面を走行するローバーに遺灰を搭載する計画だという。
 
こういった取り組みが、宇宙ごみを増やすと懸念する声もあるが、Elysium Spaceの衛星はいずれ大気圏に再突入し流れ星となるため、スペースデブリ(宇宙ごみ)化の心配はないという。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁


イノベーションを阻害する『同調圧力』の呪縛

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イノベーションを阻害する『同調圧力』の呪縛」で、校條 浩(ネットサービス・ベンチャーズ・マネージングパートナー)さんが論じている内容が興味深く参考になると思う。
 

 
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新たな市場や顧客ニーズを見据えたイノベーションチームを社内につくっても、イノベーションを起こすのが難しいことが多い。
 
イノベーションを起こそうとする人たちに対する、既存組織や周りの環境からの、変化させまいとする圧力「同調圧力」で、「場の空気」と言い換えることができるが、「集団の一員であり仲間としての自分」という自覚を持ち行動すべきという暗黙の了解であり、行動規範のようなものという。
 
 
新たな市場や顧客ニーズを見据えた製品やサービスを生み出すなら、イノベーションチームという別の「集団」と、新しい規範による社会脳をつくる必要がある、そうしないと、既存の組織の持つ同調圧力に押しつぶされてしまうというのもよく理解できる。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
 

MaaS(Mobility as a Service)の現状と展望~デジタル技術と新たなビジネスモデルによる「移動」の再定義

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日本政策投資銀行「MaaSMobilityas a Service)の現状と展望~デジタル技術と新たなビジネスモデルによる『移動』の再定義:今月のトピックス No.291」の内容が、参考になると思う。

 
サービス統合型Maasの先進事例として挙げられているフィンランドのベンチャー企業MaaS Global社の「Whim」は興味深い。
 
自家用車所有からの脱却が設計理念の根底にあるようだ。
 
なお、同社には、日本のトヨタフィナンシャルサービス、あいおいニッセイ同和損害保険やデンソーなども出資しているようだ。
 

MaaS Global社のSampoHietanen CEO(左側) MaaSの生みの親

 
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IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
 

「反対意見」がいくら正しくても組織で葬り去られる3つの理由

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プリンシプル・コンサルティング・グループの秋山進代表取締役が、「反対意見」がいくら正しくても組織で葬り去られる3つの理由を紹介している内容が興味深い。
 
あらゆる重要な意思決定の場面で、出来不出来に差こそあれ、「それだけはやってはいけない」ということを示す報告書の類は「確実に存在」しているが、残念なことに、内容が充実していたとしても、よくて、参考程度に一瞥されるくらいであり、ほとんどの場合、一顧だにされないまま意思決定が行われるという。
 
(理由1)読まれる前からレッテルが貼られている
すべての報告書は党派性を帯びている。あらかじめ派閥があって、報告書はいずれかの派閥の意見を代表していると考えられる、つまり、誰もが読む前にその報告書になんらかのレッテルを貼っている。
たとえ報告書が中立公正に作成されていたとしても、特定の機関から提出されると、その機関の持つ、もともとの主張、政策、思想を体現、または補強するものという認識で読まれることを免れないのだ。
 
(理由2)予算取りが目的で、オーバーな表現
不確実な未来にどう対応するか、いずれの方向に進むべきかといった内容の報告書の場合、実はその目的が、実際に起こる事象への対応や方策の提案よりも、「予算確保」にあることは決して珍しくない。そうした場合には、報告書は声高に危機をあおり、資金の投下の必要性を書き立てる傾向にある。
 
(理由3)未来を語るものはホラ吹きと思われる
往々にして論旨は党派性のバイアスがかかり、また極端な結論が表明されがちで、未来についての予測はかすりもしなくなることが多い。せっかく一生懸命書いた報告書もうさんくさい占いと大差ないと認識されてしまうのである。
 
世界観、ビジョン、価値判断基準などが明確にあり、現在考えられている施策に疑義を呈する報告書なりレポートなりを前に、しなやかな知性でもって党派性を超え、真理をつかみ、場合によってはビジョンや判断基準を変えることさえいとわないトップをいただいているかどうかこそが、難局にあっては重要なのだ、報告書を生かすも殺すもリーダーの器量次第という指摘は、的を射ていると思う。
 

 
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IT起業研究所ITInvC代表 小松仁

宇宙の手前で漂流し続ける米軍の次世代『成層圏気球』

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「知性を宿す機械 The US military is testingstratospheric balloons that ride the wind so they never have to come down 宇宙の手前で漂流し続ける米軍の次世代『成層圏気球』」というMIT Technology Review記事が面白い。

 

 
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初期の成層圏気球は1950年代に米国航空宇宙局(NASA)が飛ばしており、今でも科学的任務に使用されているらしい。
 

また、グーグルの親会社アルファベットが所有する「プロジェクト・ルーン(ProjectLoon)」 は、ハリケーン「マリア」で被災したプエルトリコに気球を飛ばし、モバイル通信の提供に成功しているという。

 
DARPAが開発中の「ALTAAdaptable Lighter-Than-Air balloon:調整可能な空気より軽い気球)」プログラムのデバイスは、センサーを使って遠距離から風速と風向を検知でき、定点に留まるために必要な調整ができるようだ。
 
ストラットOAWLStrat-OAWL:成層圏光学式自己共分散風ライダーの略)と呼ばれるDARPAの風センサーは、もともとはNASAの衛星用に設計されたセンサーを新しくしたものらしい。
 
「成層圏気球は将来、今日の民間航空機と同じくらい当たり前の存在になると思います」と、ALTA気球の本体を作ったレイブン・エアロスター(Raven Aerostar)が言っているので、夢かもしれないが期待したい。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁

中国『一人っ子政策』の後遺症『高齢者問題』の深刻度

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「中国『一人っ子政策』の後遺症『高齢者問題』の深刻度」で、東京財団政策研究所主席研究員の柯隆さんが論じている内容は、的確で興味深い。
 

 
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IT起業研究所ITInvC代表 小松仁

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