Techcrunch誌記事にある、クラウドコンピューティング、ビッグデータ分析とモバイルの充満、この三者によって、企業ITはそれまでよりも高速で効率的になり、運用コストが下がり、使いやすくなっており、エンタプライズプロダクトの選択を企業がトップダウンで決めていた時代が、今終わりつつあると指摘する内容は面白い。
エンタプライズコンピューティングの様相を変えつつある10大要因として以下の10項目を挙げているのも参考になりそうである。
(1)クラウドコンピューティング
どんなアプリケーションに対しても、ハードウェアの新規購入をせずにリソースの拡張が容易にできる。
(2)すべてを仮想化
多様な、それぞれ異なるサーバの集合が、仮想化によって、ランタイムにコンピューティングリソースの単一のプールになる。
(3)ITの新しい買い手
スマートフォンやクラウドコンピューティングの成長も、“購入の現場化”がもたらしている。
(4)会社内でWebベースで行われる営業
物やサービスが顧客の手に渡るのがはやくなり、また営業活動を始める前に需要がおよそ分かる。
(5)“land and expand”の営業モデル
無料の味見、価値を納得してから買う、そして価値を認めた顧客だけに注力する営業のやり方は、売り手だけでなく買い手にも有利。
(6)エンタプライズワークフローの形の変化
モバイルデバイスが隅々まで普及したことによって、エンタプライズワークフローの効率が上がっている。
(7)周辺部から中心へ移行したセキュリティ
セキュリティの力点は、ネットワークインタフェイスなど境界的部分からデータの保護へと移行。
(8)競争力を強化するデータというアドバンテージ
分析技術が進歩して、企業の経営や操業に関し従来は見逃しがちだった傾向が分かるようになり、その理解をもとに新しいアイデアも生まれる。
(9)スピードで競争に勝つ
アプリケーションのパフォーマンスも重要。
(10)消費者的なインタフェイス
消費者たちが大量の時間をその上で費消しているモバイルアプリはどれも、美しくて直感的なデザインを誇っている。
http://jp.techcrunch.com/2014/10/21/20141018big-changes-big-money-10-trends-transforming-enterprise-it/?utm_source=dlvr.it&utm_medium=facebook