Ventureclef宮本 和明さんが、Cruise Automationというベンチャー企業の「Cruise RP-1」という、自動運転専用車両を買わなくても、自分の車に取り付けると自動運転が可能となるオートパイロット・システムを紹介している。
クルーズコントロールの強化版という位置付けで、GMが開発している「Super Cruise」相当製品というものらしい。
同社の共同創設者も、Googleの自動運転車開発プロジェクトの責任者も、「Grand Challenge」というDARPA (米国防高等研究計画局) が主催した自動運転技術開発プロジェクトに参画していたようで、自動運転という業界を一変する技術は、アメリカ政府が基礎研究を下支えし、GoogleやCruiseなどの民間企業が製品化する構図となっているということで、米国の先行ぶりが理解できる。
http://ventureclef.com/blog2/
RIETIのBBLにある櫛田 健児 氏 (スタンフォード大学アジア太平洋研究所日本研究プログラムリサーチアソシエート)の「『後続者のいない先行者』日本の情報通信ガラパゴス化の謎」の内容が興味深く参考になる。
ガラパゴスをもう少し正確にいうならば、「後続者のいない先行者(Leading without Followers)」といえるというのは判りやすい。
日本のモバイルは、キャリア主導の仕組みだったわけで、キャリアが規格を設定し、付加価値サービス(iModeなどのモバイルインターネット、着メロなど)の展開が行われ、メーカーの基礎研究開発もキャリアが主導し、機器メーカーと端末(+基地局)を共同開発し、在庫をすべて購入するといった、日本のガラパゴスITに到る仕組みがどのように出来上がってきたかを考えると、通信自由化の政治にたどり着くという指摘は的を得ていると思う。
http://www.rieti.go.jp/jp/events/bbl/14061701.html