Quantcast
Channel: IT起業研究所 ITInvC 代表小松仁
Viewing all 1800 articles
Browse latest View live

所謂「やる気スイッチ」は要らない

0
0
茂木健一郎さんが、所謂「やる気スイッチ」は要らないと言っているのは、尤もだと思う。
 
・努力の継続のために行われる脳内計算の難事は立ち上げと解放の二箇所で起こる。
立ち上げ、すなわち作業をしていない状態からしている状態への変化と、逆に作業をしている状態からしない状態の変化の二点において、文脈の切り替えという前頭葉の機能が作動する必要がある。
 
・つまり、作業開始と作業終了の際に、前頭葉の「文脈切り替え」スイッチを計2度押せばいいのであって、それ以外はフラットでいい。
特に、作業を続けている間は(もしそれを努力と呼ぶならば)スイッチを押し続ける必要はなくて、フラットにただやっていれば良い。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
 

人工知能ビジネスが社会経済に与える影響とその展望 -米国ヒアリング調査から

0
0
リクルートワークス研究所の久米功一さんが、「人工知能ビジネスが社会経済に与える影響とその展望 -米国ヒアリング調査から」をまとめ、経済産業研究所RIETIで紹介している内容が興味深く参考になると思う。
 

米国の人工知能関連の Startup、研究機関、労働経済学者に対して実施したヒアリング調査の結果で、具体的には、各社の価値創造、事業推進力、望ましい社会制度や条件について、半構造化インタビューを行い、そこから得られた知見を、社会システム、人と機械の関係、ビジネスのインパクト、見立て・展望の4 つの観点でまとめている。

 
さらに、近い将来における人工知能と人間、社会経済のありうる 3つの姿(1)~(3)を描写し、それに向けた日本における課題を示しているのが、参考になると思う。
 
1)小さな社会実験が次々に生まれている状態
人工知能が働き方の時間効率性を高めるので、人々の労働者性(場所や時間の拘束等)が弱まり、より自由に創造的な活動に従事できるようになる。
 
2)個人の内面が尊重されている状態

あらゆる事柄が情報化される社会では、言語化されていない意識や幸福感といった個人の内面が尊重され、それが新しい製品・サービスや社会制度を生み出す原動力になる。

 
3)人工知能と人間の信頼が確立されている状態
人工知能は信頼それ自体を生み出すことはできない。
人間が、シミュレーションや体験を通して、機械と人間、あるいは、人間同士のコミュニケーションの質と量を高めることで、人工知能に対する信頼・相互理解を深めていかなければならない。
 
このような社会像への移行に向けた、日本における課題としては次の3点を指摘している。
 
第1は、人工知能の導入による効率化を図るためには、タスクの分解と集約、不快感の解消が不可欠であるが、メンバーシップ型雇用をはじめとして、タスクが分解できておらず、働き手には不快感に対する耐性の高さが期待されている面がある。職務分解して、不要な職務を集約化し、不快感をもたらすような職務に対しては積極的に自動化を進めることが望まれる。
 
第2に、今後は自己変化能の習得が必要となるが、現状は、テクノロジーと親和性の低い、過度に他律的なキャリア観を持って働いている人が少なくない。働き手自身がキャリア形成を主導する意識と仕組みづくりが望まれる。
 
第3に、商慣習や労働慣行などの見直しを早急に進める必要があるだろう。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
 
イメージ 1

 

ビーコン活用で施工現場での作業者の行動を見える化する動態管理サービス

0
0
日立が、施工現場内に設置したビーコンとスマート端末を活用し、作業者や現場監督者の行動を定量的に見える化するシステムを開発し、20176月から本システムを活用した作業者の動態管理サービスの提供を開始するという。
 
IoTビジネスの一環として、期待したい。
 
施工現場においては、少人数の施工管理者や現場監督者に対して多数かつ多業種の作業者がいるため、作業者一人ひとりの行動を詳細に把握するのが困難で、こうした施工現場において、さらなる作業効率の向上や安全性確保のためには、施工管理者や現場監督者の経験、ノウハウが必要だが、国内において熟練管理者が減少傾向にあることに加え、海外で施工を行う際に現地で登用する人材のマネジメント能力も大きな課題となっているという。
 
金属が多く用いられる施工現場では、無線電波を利用して位置を計測する場合には、電波ノイズが発生し、測位誤差が大きくなるという技術的な課題があったようだ。
 

施工現場内に複数設置した省電力無線機器のBLE(BluetoothLow Energy)ビーコンと、作業者や監督者が携帯しているスマート端末により、作業者の詳細な位置情報を取得、また、スマート端末内の気圧センサーを用いて、垂直方向の位置も同時に計測しており、作業者の高所作業などを検知することも可能らしい。

 
竹中工務店と共同で、20163月から5月まで、シンガポール共和国のチャンギ国際空港第1ターミナルの拡張工事現場でフィールド試験を実施し、同システムの有効性を確認し、その後20166月から適用市場の検討、製品化に向けたアプリケーションの開発を行ってきているらしい。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
 
イメージ 1

日本の強みが弱みに、「あうん」から形式知の時代へ

0
0
シリコンバレー在住の校條 浩(米ネットサービス・ベンチャーズ マネージングパートナー)さんが、日本の強みが弱みに、「あうん」から形式知の時代へ、と指摘しているのが、興味深く参考になると思う。
 
日本企業では、終身雇用により、それぞれの企業の固有の価値観やプロトコル(仕事のやり方やしきたり)を定着させてきたので、ロジックのステップをすべて具体的に説明しなくてもお互いがあうんの呼吸で暗黙知を共有できた、というのはよく理解できる。
 
一方、ITシステムによる情報処理能力の格段の向上、桁違いの情報量のビッグデータ、人工知能(AI)による高度な情報判断、情報を処理し学習できるロボットなどの技術が臨界量を超え、形式知が暗黙知を超える時代が来つつあり、暗黙知に頼る事業運営を続けている限り、ホワイトカラーの生産性は上がらないし、事業改革も期待できない、というのは尤もだと思う。
 
経営課題を普遍的な言葉で具体的に説明し、指示できない暗黙知型経営者は、経営を次世代に託し、ITがある前提で育った若者が経営を担うことで、形式知をベースとした経営パラダイムへのシフトが始まることを期待したい、というのは的を射ていると思う。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
 

イメージ 1

フリーランス必見!!知って得するツール集~フリーランスデビューから事業活動、将来の備えまで、幅広く応援するハンドブック

0
0
経産省・中小企業庁から「フリーランス必見!!知って得するツール集~フリーランスデビューから事業活動、将来の備えまで、幅広く応援するハンドブック」が3月27日発行されたが、スタートアップやフリーランス、個人事業主などに便利で役に立ちそうだ。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
 

人間の脳をコンピュータとリンクさせる

0
0
The Wall Street JournalWSJ)の報道によると、Elon Musk氏は自身の創設した新会社Neuralinkを通して、人間の脳をコンピュータとリンクさせることを探求しようとしているという。
 
ニューラルレースという、脳に極小の電極を移植して、思考を伝達する技術の開発で積極的な役割を果たしてきたようだ。
 
Neuralinkがどのような類の製品を作るのかは不明だが、例えば、てんかんや重度のうつ病など、脳に関連する可能性のある疾患の治療など医療分野向けの製品になるとみられているらしい。
 
Elon Musk氏の行動は、多方面にわたるイノベーションで、今後も目を離せないと思う。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
 

イメージ 1

AI活用の外国企業に負け、間接的にAIに仕事を奪われるリスク

0
0
日本のホワイトカラーの業務は、全般的に、行う業務内容が明確でなく評価軸も必ずしも明確ではないため、ホワイトカラーの業務はAIで代替されにくいように見えると言われることについて、東京大学大学院の柳川範之教授が、学士会講演の中で指摘している内容が興味深く参考になると思う。
 
これは正しくなく、非効率的な形で明確化がされていないために、AIを使わず人を活用している場合、当然のことながら、より効率的にAIを活用して、より低コストで生産やサービス提供を行う外国企業等に競争で負けてしまうというのは、尤もだと思う。
 
その意味では、日本ではAIに直接仕事を奪われるというよりは、AIを活用する外国企業や新規参入企業に負けるという形で、間接的にAIに仕事を奪われる局面の方が多いのかもしれないというのは、的を射ていると思う。
 
さらに、今後重要なことはAIが行う分野と人間が行う分野との、適切な融合関係の構築であり、仕事の再設計だという指摘も、よく理解できる。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
 
イメージ 1


ビジネスモデル特許の情報解析

0
0
三井物産戦略研究所 技術・イノベーション情報部 知的財産室 室長で弁理士、AIPE認定シニア知的財産アナリストの近岡 裕氏が、「『特許×マーケティング』の威力を知っていますか?---有望な開発テーマや事業が分かる」で紹介している内容が、参考になるかもしれない。
 
ビジネスモデル特許の情報解析を基幹としているのは、よく理解できる。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
 

イメージ 1


総務省・経産省共同で第四次産業革命の推進等に向け推進

0
0
第四次産業革命の推進等に向け、下記の6つのテーマに関して、総務省・経済産業省共同でIT本部等と連携しつつIoT関連の様々な政策を推進していくという発表があったが、さてどうなるか見守っていきたい。
 
(1)サイバーセキュリティ等への投資促進
(2)IoT人材の育成
(3)情報流通促進のための制度環境整備
①データ取引に関する環境整備
②認証連携の推進
(4)シェアリングエコノミ-、ブロックチェーン技術の実証試験など
(5)地域におけるIoT利活用の推進
(6)グローバル展開(標準化提案など)
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
 

「樹移死、人移活」という中国の古い諺

0
0
宋文洲さんが、「もし彼がテレビ局を辞めなければ」の中で、黒岩神奈川県知事の転身に関連し、「樹移死、人移活」という中国の古い諺、樹木が移ると死ぬが人は移ると活きてくる、を引用しているが、尤もだと思う。
 

元IHIの方も、活動、活発、活性化「活」という漢字の根源には「動く」という意味が付随しているようで、「人動即活」 (人が動けば活かされる)という諺でも動くことを奨励している、と紹介していたのを思いだす。

 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
 
 

ロボット分野の「連続起業家」(シリアルアントレプレナー)

0
0
シリコンバレー在住ジャーナリスト瀧口 範子さんが、ロボット分野の「連続起業家」(シリアルアントレプレナー)で注目すべき2人を紹介している内容が、興味深い。
 
ボストンのスタートアップ米4moms(フォー・マムズ)の共同創業者ヘンリー・ソーン(Henry Thorne)氏は、ロボット研究で知られるカーネギーメロン大学の出身で、2001年に創業したロボット会社Aethon(エーソン)で、病院の中を自走してシーツや食べ物を搬送するロボットを開発、大きな成功を収めていたらしい。
 
2005年創業の4momsは、このロボット技術を応用した赤ちゃん用の電動式自動折りたたみ式乳母車「Origami」や、「自律的に小刻みに揺れて赤ちゃんを落ち着かせるゆりかご「mamaRoo」、風呂などで、テクノロジー好きの若いお母さんたちに支持されているようだ。
 
AR(オーグメンテッド・リアリティー)開発会社マジック・リープ(Magic Leap)の創業者兼CEOのロニー・アボヴィッツ(Rony Abovitz)氏は、ロボット・アームを利用して膝のインプラント手術を行う技術を開発するマコ・サージカル(MAKO Surgical)という医療ロボット会社を、2004年に共同創設し、ロボット・アームと画像ガイダンスによって、人間の医師の手では難しい個所にもリーチできるという技術を持つ会社だったが、別の企業に既に買収されているらしい。
 
ARのような領域に進んだのは興味深く、画像技術や空間のマッピングといった点で共通する側面があった可能性があるというのは、よく理解できる。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
 

イメージ 1

イメージ 2


 

シリコンバレーの日本企業が陥る、10のワーストプラクティス

0
0
スタンフォード大学アジア太平洋研究所研究員の櫛田 健児さんが、「シリコンバレーの日本企業が陥る、10のワーストプラクティス」の中で、日本企業のミッションの多くは、シリコンバレーの調査、スタートアップとのコラボレーションの実現であるが、実際のところ、その試みはうまくいっているのだろうか、日本企業はシリコンバレーに貢献し、その存在感は高まっているのだろうか、と疑問を呈しているのは、尤もだと思う。
 
シリコンバレーのスタートアップや大手企業に、日本企業からのアポイントが殺到しており、あるFintechのスタートアップは、日本企業から年間100件以上のアポイント打診が来たそうだが、ほとんどの日本企業側のミッションは、有望そうなFintechのスタートアップからヒアリングし、そこで得た情報を日本本社に送ることで、単なる情報収集が目的なので、ほとんど何のビジネスにもつながらない、日本企業がシリコンバレーでうろうろしているというだけで、実際のビジネスにつながっていないケースが多い、日本企業は面談に来ても、情報のギブアンドテイクがない、テイクに来るだけでギブがない、じゃあ会う必要ないよねと、日本企業には会わないというスタートアップは増えているというのは、よく理解できる。
 
日本企業の多くはシリコンバレーでの買収、投資、提携等の実績がない、そういった実績のない日本企業に、忙しいスタートアップがわざわざ時間を取るインセンティブがない、シリコンバレーで使えるリソースがどれくらいあるのかも重要で、明確な戦略もなく、駐在員が使えるリソースもない、単に日本で規模の大きな会社ですというだけでは相手にされないというのも、尤もだと思う。
 
本社の役員がシリコンバレーの様子を見にくるという話はよくあるが、サファリパークに動物を見に来るような気分で視察にやってくる、何の戦略的な意図もない単なる表敬訪問で、駐在員も無事にアポイントをこなしてやれやれと安堵するだけ、これでは旅行代理店であって、ビジネスとしては意味がない。
 
一方、日本企業の注目すべき良い取り組み事例として、ヤマハ発動機、コマツ、VCWiLを挙げ、うまくいく企業に共通するのは、活動のスピードが速く、戦略のアップデートの柔軟性が高い、新しい情報をもとにして、戦略をアップデートして、次々に手を打っていると指摘しているのは、的を射ていると思う。
 

IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
 
イメージ 1
イメージ 2


 

晩節の励み

0
0
電気通信大学名誉教授の合田周平氏著「晩節の励み(「無用の努力」のススメ)」の内容は、いろいろ考えさせてくれる。
 
中村天風の「心身統一法」をベースにしており、稲盛和夫氏の「天風さんと私」という講話なども含まれている。
 
羽生善治永世王将の「将棋を長くやっていると、“わからない”ということがよくわかってくるんです」という言葉に関し、われわれにそうした「意識」を生み出すシステム、“実在意識”と“潜在意識”の関係を感覚として把握できたということだろうというのは、ちょっと難しいが理解はできる。
 
われわれは、意識明瞭にして何事かに集中していると、その行為自体は“実在意識”のなせる業であるが、その感覚が“潜在意識”に伝達されてくる、こうなると、その後に同じような問題に遭遇すると、その解決の手順が無意識のうちにスラスラと出てくるようになる、実感してはいないが、根底にある“潜在意識”の存在は大きいというのは、尤もだと思う。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁

イメージ 1


ソフトウェア開発データが語るメッセージ『設計レビュー・要件定義強化のススメ』

0
0


独立行政法人情報処理推進機構技術本部 ソフトウェア高信頼化センターが、「ソフトウェア開発データが語るメッセージ『設計レビュー・要件定義強化のススメ』を公開~定量的データに基づくソフトウェア開発のプロセス改善を目指して~」で、ソフトウェア開発プロセス上、信頼性向上のためには、上流工程(要件定義、基本設計、詳細設計、製作工程)での十分なレビューや要件定義の強化が重要であることは経験的には知られているが、その重要性を定量的に示した例はなかったため、今回のメッセージではそれらを示したというのは、参考になると思う。 


1.上流工程(基本設計~製作)での不具合摘出比率(テストを含む開発工程全体での不具合のうち、設計レビューで摘出する不具合の比率)を高めることによって信頼性向上が期待できる。 


2. 要件定義を質、量ともに強化することによって、信頼性向上が期待できる。 


IT起業研究所ITInvC代表 小松仁 




対談「機械が進化しても、人間もテクノロジーで進化」 (東京大学の暦本純一教授と作家の平野啓一郎さん)

0
0
東京大学の暦本純一教授と作家の平野啓一郎さんの対談「機械が進化しても、人間もテクノロジーで進化」の内容が興味深い。
 
ソニーコンピュータサイエンス研究所副所長も兼任している暦本教授は、自らの研究を「ジャックイン(JackIn)」という言葉を用いて説明、人間が機械とつながり、さらに人間と人間がつながり、人間の存在・能力そのものが多様に拡張・編集される『IoAInternet of Abilities)』がつくる未来を研究していると紹介しているのも面白い。
 
ヘッドマウンテッドディスプレイをつけた人間の視覚と動作を、ドローンに同期させるという「フライング・ヘッド(Flying Head)」も興味深い。
 
フライング・ヘッドを応用することで、被験者が自らを客観的視点から見ることができる「ジャックアウト(JackOut)」を着想、自分が動いている状態を後ろから、横や後ろからといった「体外離脱視点」で見ることができるというのは、一度試して見たいものと思う。
 
また、個人(individual)とは、分割できない(in-dividable)な存在として定義されてきたが、平野氏はいろんな顔を持って社会で生きている「私」というものは、分割できない個人ではなく、多くの分割できる(dividable)分人(dividual)の集合によって規定されるものだと考え、分人主義を標榜しているのも興味深い。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
 

イメージ 1

イメージ 2



ホンダ流オープンイノベーション

0
0
Honda R&D Innovations, Inc. CEO (兼本田技術研究所 執行役員)の杉本 直樹さんが、「グーグルやアップルと組んだ『ホンダ流オープンイノベーション』」で紹介している内容が興味深く参考になると思う。
 
・シリコンバレーというのは、VCを中心にしたコミュニティで、ベンチャーを生み育て、みんなで協力して成功させて最終的にみんなが儲かる、そんな場所です。
でも、これって長期的なコミットが必要な仕事なんです。
たとえばVCファンドも基本的に10年スパンで運営されています。
うまくいくベンチャーは数年で上場したりどこかに買収されて、10年もかからずに利益が出ることもありますが、苦労するベンチャーは長い年月をかけてやっと上場するとか、結局ダメだったとか、そういうのがたくさんあるわけですね。
それでもみんなあきらめずにコミットして支援する。
つまり、みんな腰を据えてベンチャーを育てて成功させようとしているんですよ。
よくシリコンバレーではスピードが重要だと言われますが、同じくらい長期的なコミットメントも必要です。
日本企業は短いサイクルで出たり入ったりしているので、常に日本企業はビジター扱い。
プレイヤーではない。
いつまでも仲間として扱ってもらえないんです。
 
・「成功は99パーセントの失敗に支えられた1パーセントだ」。
これは本田宗一郎の言葉で、個人的に一番好きな言葉です。
どうして好きかというと、これはまさにシリコンバレーの価値観をよくあらわしている言葉だからなんです。

ベンチャー投資家は、よく起業家に「Fail early, Failoften.(早くたくさん失敗せよ)」と言います。

スティーブ・ジョブズも「世界を変えられると本気で信じる人たちこそが、本当に世界を変えている」と言っています。
シリコンバレーには挑戦と失敗を許す土壌があり、私はそれが本当に重要だと思います。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁

イメージ 1


 


映画「ムーンライト(Moonlight)」

0
0
映画「ムーンライト(Moonlight)」を見たが、中々印象的だった。
 
昔から暇つぶしによく映画は見てきたが、今回の映画は一味も二味も違っている。
 
最近のハリウッド映画と肌合いがちょっと違って感じるのは、登場人物が黒人ばかりという点かもしれない。
 
ストーリーに触れることはできないが、シャロンという主人公の少年時代(リトルというあだ名)、ティーンエイジャー時代、大人になってからの時代(ブラックの通り名)の3章構成で、ゴールデン・グローブ賞では5部門にノミネート、映画部門 作品賞 (ドラマ部門)受賞、アカデミー賞では8部門でノミネートを受け、作品賞、助演男優賞、脚色賞を受賞している。
 
ただし、ベースにゲイ、麻薬中毒、貧困な黒人社会などがあり、あまりハリウッド的ではないように見えるし、実際授賞式では、反対にまさにハリウッド的ともいえるミュージカル・ロマンティック・コメディ・ドラマ「ラ・ラ・ランド」を誤って作品賞と発表してしまう一コマもあり、最初みな違和感を持たなかったのも頷けるような気がする。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁

イメージ 1

イメージ 2



150mW超(発光波長265nm)世界最高出力の深紫外LEDの開発に成功(殺菌、医療等応用が期待される)

0
0

情報通信研究機構(NICT)未来ICT研究所が、150mW超(発光波長265nm)世界最高出力の深紫外LEDの開発に成功し、殺菌、医療等応用が期待されるという発表は、今後に期待を持たせると思う。
 
本成果は、ナノ構造を駆使して光出力を大幅に向上させる技術でありながら、ナノインプリント技術を用いることで、従来の電子ビーム描画等の加工法を用いる場合と比較し、圧倒的な製造時のコスト低減を可能にする手法で、水銀フリーかつ小型で手軽に機器に取り付けることができるため、医療から環境、ICT分野まで幅広い分野の産業、生活、社会インフラに対して画期的な技術革新をもたらす可能性があるというのは、よく理解できる。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
 

イメージ 1

イメージ 2


「空気を読む」ことと「空気に従う」ことは違う

0
0
「空気を読む」ことと、「空気に従う」ことは違う、さらに言えば、「空気を読む」ことができるからこそ、敢えてできることもある、それは、自分の行動、情報発信の独自性を強めることである、と茂木さんが言っているのは、尤もだと思う。
 
空気を読んで敢えて逆張りで行くことで、その人は強く印象づけられるが、いつも逆張りをしていると疲れるから、自分の身を隠したい時は、空気を読んで流れに従って大人しくしていればいい、小津安二郎が「なんでもないことは流行に従う、芸術のことは自分に従う」と言ったのはそのような意味、というのもよく理解できる。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁

センシングデータ流通市場創設と金融の役割

0
0
日本政策投資銀行DBJ(関西支店)が、「『センサ X ビッグデータ』ビジネスの可能性(センシングデータ流通市場創設と金融の役割)」で提言している内容が興味深い。
 
社会に張り巡らされているセンサネットワークのセンシングデータは、特定の目的でしか使われないクロースドで第三者は利活用できないので、新しい事業でセンサの設置・運用コストを投資回収できるエコシステムを設計しにくく、センサへの投資を判断しにくい状況ととらえているのは、尤もだと思う。
 
センシングデータ流通市場ができると、「センシングデータ販売・利用」側とそのデータを生み出す「センサへの投資」側にそれぞれ金融の仕組みを応用することができることになるというのは、面白いと思う。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
 
Viewing all 1800 articles
Browse latest View live




Latest Images