アマゾンが目指すソフトの覇権
NTT DATA 「Innovation Conference 2017」
NTTDATA 「Innovation Conference 2017」の中で、「再考オープンイノベーション」セッションがあり、NTT DATA椎名副社長、本間副社長のほか、リクルートテクノロジーズの米谷CTO,デロイトトーマツの藤井パートナー、MaRS Discover DistrictのAdam Nanijee氏、Innovate FinanceのJanine Hirt氏、everisのMark Alba氏、などによる発言があり、興味深かった。
100年時代の人生戦略 ライフシフト
石炭ガス化による革新的発電プロジェクトの実証試験
キャノングローバル戦略研究所CIGS研究主幹の宮家邦彦さんが、石炭ガス化による革新的発電プロジェクトの実証試験発電所(瀬戸内海の小島 大崎上島町)を訪れ、概要を紹介しており、うまくいけば1970年代のオイルショック以来変わらないエネルギー面でのわが国の中東「依存症」解消の可能性も見えてくると伝えている内容が、興味深い。
シリコンバレーが今後世界のイノベーションの中枢でいられなくなる可能性、恐れ
AIの基礎技術であるボイスサービスをAmazonに頼るか、独自で開発する道を進むのか
AmazonAlexaの開発は2012年に始まり、クラウド機能をすべて音声で操作するシステムを目指したようで、このアイディアはテレビ番組「Star Trek」(宇宙大作戦) にあり、宇宙船内の複雑な機器を言葉で操作できるシーンからヒントを得たというのは面白く参考になる。
2017年に注目すべき 4つの技術・イノベーション
三井物産戦略研究所が、「2017年に注目すべき 4つの技術・イノベーション」として、プレシジョン ・メディシン、デジタルツイン、フレキシブル・ハイブリッド・エレクトロニクス、New Space (次世代宇宙ビジネス)の4つを挙げているのが興味深く参考になる。
プレシジョン・メディシン(Precision Medicine) は、 従来の平均的な患者を想定した 「one-size-fits-all 型」 治療ではなく、個人の生体分子(遺伝子、タンパク質など) 情報や診療情報等のデータを用いることで、患者ごとによりきめ細かな予防法や治療法の提供を目指す取り組みのようだ。
2014年に英国で 「ゲノミクス・イングランド」、 2015 年に米国で「プレシジョン ・ メディシン ・ イニシアチブ」 が始動し、 遺伝情報を用いた プレシジョン・メディシンの社会実装が進んでおり、日本でも、 2017 年に公益財団法人がん研究会を拠点にゲノ ム医療の研究開発を行うプロジェクトが本格始動する予定らしい。
デジタルツイン(Digital Twin デジタルの双子)) は、 主に製造業におけるデジタルトランスフォーメーションの一つの形態で、リアルな(実物の)製品や工場と全く同じデジタルデー タの製品や工場をコンピュータ上 (サイバー空間)に仮想的に構築したものという。
工場や製品、部品などのリアルな物理世界における状態に関するデータをセンサーで収集し、 実際の動 きと同じ状態をデジタル技術でリアルタイムに再現する、革新的なシミュレーション技術といえるようだ。
フレキシブル・ ハイブリッド ・ エレクトロニクス(FHE)は、技術革新が進む印刷技術を活用したフレキシブルな基板の上に、従来のIC 製造技術や MEMS 技術を組み合わせたハイブリッド技術を総称し、 VR/AR (仮想 現実 / 拡張現実) 技術を使ったウエアラブル機器、小型 センサーシステム、 フレキシブルなバッテリーやディスプレイ、 ヘルスモニタリングシステム、 次世代モビリティシステム等々、 多様な製品・システムへの応用が期待されているようだ。
NewSpace(次世代宇宙ビジネス)の打ち上げサービスでは、 2016 年にイーロン ・ マスク氏 率いる米 SpaceX が成功した再使用型ロケットや、超小型 衛星打ち上げに特化したロケットが実用化の段階に入っ てきているようだ。
衛星サービスでは、 超小型衛星の利用が拡大期に入り、 人工知能による画像ビッグデータ解析技術を活 用した精緻な地球観測(リモートセンシング) システムや、 地球を覆う衛星通信システム等のインフラ構築が進行しているという。
さらに、 宇宙空間の軌道上での微小重力環境下の遠隔実験や、 衛星の寿命延長、 宇宙ゴミ (デブリ) の除去といった、宇宙空間での多様な新サービス市場の創出も視野に入ってきているようだ。
デジタルトランスフォーメーションはビジネスに関わるすべての面での変革
情報通信総合研究所の平田正之氏(前・顧問)が、InfoCom T&S World Trend Reportの中で、「情報通信市場の競争構造変化を加速するデジタルトランスフォーメーション」を論じている内容が興味深く参考になる。
モバイル通信技術の進展、即ち、LTEの高度化に伴いeMBMS (LTE Broadcast)、LTE to unlicensed spectrum (LTE-U)、LTE forM2M (LTE-M) などLTEインフラ面での付加価値を高める動きが顕著になっているし、NB-IoTや免許不要周波数帯域を使用するLPWAなどIoTを進めるネットワークとデバイスの取り組みも目立つようになっているというのもよく理解できる。
トランプ大統領が雇用を輸入抑制と移民流入規制の直接的手段で守る姿勢
最新工場はロボットなどで自動化が進み、新工場が稼働しても生み出される雇用者数は限られる
ソフト・ロボティクスによる補助人工心臓
ソフト・ロボティクスといって、従来のような金属でできた硬いロボットではなく、柔らかな素材を用いたロボットを作ろうとして、現在いろいろな研究者や企業が開発に挑んでいると、シリコンバレー在住フリーランス・ジャーナリスト瀧口範子さんが動向を伝える内容が興味深い。
シェアリングエコノミーなどによりフリーランスが増えている米国
アメリカの移民入国禁止は日本にとってのチャンス
人口激減社会ニッポンの切り札、救世主はロボットか?
AI出願特許の国別分析
日米の家計資産構成 「貯めこんでいる」と思われがちな日本人よりもアメリカ人の方が資産が多い
モバイルソーシャルメディアSnapchatのIPO
ライフシフト100年時代の人生戦略における無形の資産
本業の枠組みの中で新しい事業を創造するのは非常に難しい
クルマの流れをMachine Learningで解析し混雑状況を推定する
GoogleMapsで目的地までの道順を検索すると、駐車場の込み具合も表示され、「Medium」は「駐車場を探すのは難しくない」という意味で時間通りに出発できる、一方「Limited」と表示されると「駐車場は限られている」という意味で、駐車場を探すために時間がかかると注意を促すらしい。
NeuralNetworkではなくLogistic Regression (統計手法) が使われているらしく、この理由として、「Logistic Regressionは技術が確立しており、挙動を理解しやすいためと」述べており、このことは、逆にNeural Networkは中身がブラックボックスでその挙動が分かりにくいということを示すことになりそうだ。