NikkeiBP/ITpro誌シリコンバレー支局の中田敦さんが、スタートアップに限らず米IBMや欧州SAPといった大手企業も、デザイン思考を全社レベルで実践し始めている状況を伝えている内容が興味深い。
デザイン思考をベースにしているため、特にスタートアップのオフィスが似た感じでこじゃれているらしいが、パーティションで囲まれた「キュービクル(Cubicle)」などはなく、オフィスの壁には一面のホワイトボードがあったりという感じらしい。
フロアの所々には、一息ついたり談笑したりできるスペースが設けられ、座り心地の良さそうなソファーが並んでいて、膝詰めで会話できるようになっていたり、リラックスできるスペースの側には、ビリヤード台のような娯楽設備が置かれていることもあったり、オフィスフロアの中にキッチンがあるケースも多いようで、冷たい飲み物やコーヒー、チョコレートやスナックなどが常備され、みんなで食事ができるような大きなテーブルがあって、朝には朝食用のマフィンが、昼にはケータリングのランチなどが並んでいたりするらしい。
優れた製品やサービスを実現するためには、企業は何をどうすべきなのか、スタンフォード大学のd.schoolが研究している「デザイン思考」が基本のようで、「デザイナーの手法や考え方を応用した、イノベーションを生み出すための方法論」になっており、具体的に細かく教えてくれるようで、参考になると思う。