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Channel: IT起業研究所 ITInvC 代表小松仁
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グーグル自動運転車の試験走行

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自動運転車の開発に取り組んでいるグーグルによると、6年間の試験走行で20台あまりの自動運転車を計約270万キロ走らせ(このうち自動で運転したのは約160万キロ)、11件の事故にあったが、いずれも軽微な事故でケガ人はなく、後続車からの追突などで自動運転車の性能に問題はなかったとしているようだ。

今後も走行テストを続け、数多く起きている事故の原因について理解を深めたいとのことで、技術的には自動運転への道筋を比較的順調に進んでいるように見える。

制度上の問題をどうクリアしていくのか見守りたい。

http://digital.asahi.com/articles/ASH5D2S6CH5DUHBI00B.html

自動運転車が壊すクルマメーカーを頂点とする既存の開発ピラミッド体制

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日経エレクトロニクス記事にある、「自動運転車が壊す「秩序」 車載専用機器は不要になるか」の内容が興味深い。

Googleに加えAppleも自動運転車の開発を進めているとの複数の報道もあり、自動運転技術が世界的な開発競争によって20年後には実現していても不思議ではない状況になってきたとし、クルマメーカーを頂点に据えた既存の開発ピラミッド体制は崩れ、車載機器・部品メーカーはクルマメーカーの動向を見ているだけでは戦略を見誤る時代が到来、車載機器や部品メーカーは、過去の強みを生かせない“非連続な変化”への対応が求められそうだというのは、尤もだと思う。

従来の強みとしていた部分が、むしろ弱みになる「非連続な変化」が、機器や部品で生じる恐れは、確かにあるかもしれない。

また、移動したいときに即座にクルマが迎えに来るオンデマンド配車サービスが普及すれば、個人がクルマを所有する動機が減るため、クルマの購入者は、今後個人よりも法人に重心が移っていく可能性があり、
運転手に限らず購入者にクルマへのロイヤルティー(忠誠心)を持たせる技術が重要となるというのは面白い。

http://www.nikkei.com/article/DGXMZO86239620Y5A420C1000000/?n_cid=DSTPCS003

労働力不足を補うロボットとAI

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国際大学GLOCOM客員研究員(NTTコミュニケーションズ)の林 雅之さんが、「労働力不足を補うロボットとAI--知的労働の自動化と超高齢社会」の中で、日本では、世界でも類を見ない超少子高齢社会による急激な人口減少が進む課題先進国であり、雇用が人工知能などに置き換えられて失業するリスクよりも、むしろ、労働人口減少による労働力不足による潜在成長力の低下に伴う経済や社会へのマイナスリスクのほうが懸念されるとしているのは、尤もだと思う。

ロースキル労働力が部分的に余剰する一方で、ハイスキル労働力の不足率がさらに高まるという指摘もあり、テクノロジに置き換えられずに人間にしかできない自分自身の強みとなるスキルを高め、創造的な仕事を生み出し、労働そのものの質を変化させていくことがさらに求められるというのは、的を得ているだろう。


http://japan.zdnet.com/article/35064276/?tag=zdnw&utm_source=zdnet&utm_medium=newsletter&utm_campaign=newsletter

次世代産業インフラと期待されるドローン・ビジネス

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小池良次さんが、米国では次世代産業インフラと期待されるドローン・ビジネスに対し官民一体で本腰を入れて取り組みを始めたと伝えている内容が興味深い。

米連邦航空局(FAA)は、「ドローン」の俗称で知られる無人航空機システム(UAS)の商業化に向けた開発プロジェクト「パスファインダー」で、現在の制限である有視界内を大幅に超える長距離の視界外飛行」(BVLOS)と人口密集地でのドローン運用を実現する野心的なものを目指しているようだ。

首相官邸の屋上で発見された事件をきっかけに飛行禁止区域の設定など利用を制限する動きが出ている日本は、一周遅れのように見え、懸念しながら見守っていきたい。


http://www.nikkei.com/article/DGXMZO86723770T10C15A5000000/

AIによるサービスの事例Clara

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シリコンバレーの渡辺千賀さんが、AIによるサービスの事例として、テキサス大学を2013年に卒業した女性が仲間と共同創業したベンチャー、Clara Labsのサービスを採りあげている内容が面白い。

あらかじめ「自社でのミーティング」「コーヒーを飲みながらするカジュアルなミーティング」「ランチミーティング」など、自分がよくするミーティング形式と、それぞれについての望ましい場所や時間帯、ミーティングの長さなどを登録しておき、さらに、自分のオンラインカレンダーもClaraと連携させておき、ミーティングを設定したい誰かに例えば次のようにメールする。

Let’s meet over coffee. My assistant Clara will follow up with the schedule.
(コーヒーでもしましょう。スケジュールについてはアシスタントのクララが後ほど連絡します)

Would you have some time next Thursday to drop by the office? Clara can help us get a time on the books.
(来週木曜に私のオフィスに来る時間はありますか? クララが予定を入れてくれます)

AIプログラムの「Clara」が、もともと登録しておいた内容とカレンダーを確認、相手にメールして場所と時間を決め、それをカレンダーに書き込んでくれるまでが自動的に行われるようだ。

簡単な秘書役は、不要になっていくのかもしれない。

http://www.yomiuri.co.jp/job/entrepreneurship/watanabe/20150515-OYT8T50107.html

テスラのEV戦略

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Techmom海部 美知さんが、安倍首相とテスラ・モーターズCEOイーロン・マスク氏の顔合わせを引合いに、テスラのEV戦略を紹介している内容が面白い。

バッテリーと充電ステーション問題がテスラに限らず、EVの「生命線」であり、主要な企業戦略テーマとなっているのは間違いない。

化石燃料を使わない「エコカー」としては、EVとFCV(燃料電池車)の2つの方式が主力であるが、水素スタンドがなければFCV車は売れないわけで、「ガソリンスタンド網」に相当する巨大な「動力源インフラ整備」が必要という背景にどう向かっていくのか。

巨額な投資が必要であるため、ビデオテープの「ベータ対VHS」戦争のように、「とりあえず売ってみて市場が勝敗を決める」というわけにはいかず、方式イデオロギー戦争に長い間決着がつかない状況はもう少し続くように見える。


http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20150507/280791/

米国のドローン技術が一気に加速する勢い

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Ventureclefの宮本和明さんが、米国のドローンシステム技術の開発状況について、NASAが膨大な数のドローンが飛び交う空域を航空管制する技術を開発中であり、FAA (米国連邦航空局) は、商用ドローン運行に消極的だったが、一転して大幅な規制緩和に舵を切り、米国政府が一丸となってドローン技術開発に本腰を入れてきて、米国のドローン技術が一気に加速する勢いだと伝えているレポートの内容が興味深い。

DARPAは複数のドローンを自律的に飛行させる研究に着手し、このプロジェクト「Collaborative Operations in Denied Environment (CODE) 」は共同自律飛行 (Collaborative Autonomy) を目指し、現行ドローンのソフトウェアやアルゴリズムを改良することで、ドローンは高度な自律飛行能力を持ち、他のドローンと連携してミッションを展開するようだ。

CODEは軍事目的の技術開発で、DARPAの指揮の元、民間企業が開発することになるが、DARPAの開発成果は、多くの場合民生用に展開されてきており、Google自動運転車誕生の経緯とよく似ているという。

DARPAはGulf War (湾岸戦争) を契機に、トラックで物資を輸送中に敵の攻撃を受けても、死傷者を出さないため自動走行するトラックの開発に着手し、この研究をコンペティション形式で実施し、スタンフォード大学「Stanford Racing」が優勝した訳だが、Googleが総責任者Sebastian Thrunとともにチームを買収し、これが現在のGoogle自動運転車につながっているという経緯があるらしい。

目の前に低い空域を無数のインテリジェントなドローンが飛行する社会が迫っているのに対し、NASA自律運行プロジェクト「Safe Autonomous System Operations Project」のドローン管制システムは、「Unmanned Aerial System Traffic Management (UTM)」 と呼ばれ、低空空域 (2000フィート以下) を有効に活用する研究で、商用ドローンを運用するためのインフラとなるもので、その概要とロードマップが示されているという。

米国ではドローンがホワイトハウスに墜落する事件をきっかけに、セキュリティーやプライバシーの議論が高まっている一方、ドローンの商用運行については寛大な意見が多く、カナダやオーストラリアで、ドローンビジネスが重要な産業に育っていることも伝わり、米国が世界に取り残されているという危機感が広まっているという。

このへんの日本の立ち位置は、大分遅れて言わざるを得ず、今後の展開を期待したい。



http://ventureclef.com/blog2/

イノベーションの進め方

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WiL共同創業者の伊佐山 元さんが、イノベーションについて持論を展開している内容が参考になる。

「イノベーション」という言葉は難しく、文字通りの意味は、新しい技術や考え方を取り入れることで、今までに無い新しい価値を生む行為を指すが、最終的には、新しい発想やアイデアを持つ人間同士が結びつき、それを行動に移し、多少の失敗を笑い飛ばす、個人のマインドセット(心のあり方)がすべてだとしている。

イノベーションの始まりは往々にして、誰かの問題意識と、また違う誰かの問題意識やアイデアが「衝突する」ことで起こるというのは間違いないだろう。

世の中で解決すべき課題を明確に意識する習慣を持つことが、イノベーティブな思考を持つための第一歩で、現状に甘んじたり、既存のルールにおとなしく従ったりしているだけでは、世の中は何も変わらず、より良いやり方は無いのか?、常に世の中の問題を探し、それを解決しようとする姿勢が重要というのは参考になる。

どんな良いアイデアも形にしなければ価値を産まない。

イノベーションに関連するアイデアの多くはリスクが高いがゆえに、日本のように大企業文化の強い社会では、それを行動に移すには、巨大な機会費用と社会的なコスト、精神的なコストを払わないと実践にたどり着かないというのは、残念ながら厳しい現実だろう。

新たに始まる「始動Next Innovator」プロジェクト(www.sido2015.com)の今後の展開に期待したい。

http://www.nikkei.com/article/DGXKZO86623590R10C15A5X12000/

人工知能型コンピューター「ワトソン」のビジネス展開

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日経記事によると、米IBMの人工知能型コンピューター「ワトソン」に特化したイベントは盛況だったようだ。

ワトソンは、医療、法律、会計、投資など大量の情報を処理する場面で威力を発揮するとされるが、さらに人工知能の領域まで含め、経営者に対して戦略を提示する経営コンサルタントの役割も視野に入り、コンピューターが苦手とされた創造性・感性やコミュニケーション能力が問われるシーンでのワトソンの活用も広がるようだ。

日本企業の関心も強いようで、今後のビジネスへの展開を見守っていきたい。


http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM20H3B_R20C15A5000000/?dg=1

Google自動運転車の開発は大詰めか

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Ventureclef代表の宮本和明さんによると、GoogleはPrototypeをシリコンバレーの公道で試験する計画を表明、Prototypeの安全性を確認するだけでなく、地域住民が自動運転車に対しどう反応するかも検証する予定で、自動運転車を公共交通のインフラとして利用する方式も検討する計画らしく、Prototypeが最終製品の形で、自動運転車の開発は大詰めを迎えているらしい。

Googleは路上ではLexusベースの自動運転車で学習を続け、試験場では障害を再現しPrototypeで繰り返し試験するようだが、路上や試験場で学習したことは、自動運転ソフトウェアに反映され、改良されたソフトウェアは、PrototypeやLexusにダウンロードされ、Google自動運転車全体が成長する手順となっているようだ。

Googleは自動運転車を無人タクシーとして利用する(タクシー会社が自動運転車を運行し事業を展開する方式)と噂されたり、自動運転車で都市交通のインフラを整備する計画もあるなど言われているようだが、実際にはどんな形で姿を現してくるのか、他の競合先の動き共々、見守っていきたい。


http://ventureclef.com/blog2/

「仕事場の自動化」と呼ばれる「シトリックス・ワークスペース・ハブ」

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シリコンバレーのジャーナリスト瀧口範子さんが、先頃米国シトリックスの年次イベントで発表された、「仕事場の自動化」と呼ばれる「シトリックス・ワークスペース・ハブ」を伝える内容が興味深い。

昨年買収したオクトブルーのM2M(マシン・トゥ・マシン)技術がベースにあるようだ。

持ち運び可能なバーチャルワークスペースのようなもので、このワークスペース・ハブを持ち歩いていれば、行く先々のスクリーンがすぐに自分の仕事場になり、シームレスに仕事が続けられるらしい。

アマゾンとも提携するようで、今後の展開を見守りたい。


http://diamond.jp/articles/-/71903

英国の弁当、昼食事情

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ロンドン在住の谷本真由美さんが、英国の弁当、昼食事情について、日本の子供のためのキャラ弁などと大違いな様子を紹介してくれているのが興味深い。

パンにチーズとハムを挟む、もしくはツナなどを挟む、ビニール袋に入れカバンに入れる、スープジャーに昨日の残りのスープを詰めてカバンに入れる、タッパに昨日の残りのスパゲティとかマカロニとかパイを詰めてカバンに入れる、パンにジャムを塗ってタッパに詰める、ついでに果物丸ごととチーズを入れてカバンに入れる、といった調子らしい。

なぜこんなに簡素かというと、面倒臭いし、そもそもあんまり食べることに興味がないということらしく、
スーパーに行くと、弁当に入れるための小分けになったチーズ、小分けになったヨーグルト、小さなリンゴ、フルーツのペーストのチューブなどが売られているようで、小分けになっているので衛生的で良いし、値段も安く、出かけるときに持っていくのに便利で、果物は切らないので食中毒の心配もないというわけである。

そもそも彼等は、昼食を同僚と食べる習慣はあまりなく、仕事の合間に机の上でささっと食べて、定時に家に帰る、という人が殆どらしい。

イタリア、フランス、ドイツ、スペインの場合も弁当は簡素らしく、学校や会社には食堂があって、暖かいものを食べることも多いようだ。

いずれにしろ、家庭の負担は小さく、弁当作りが楽なので、夫も妻も家の中の仕事が減り、仕事が減るので子供と話す時間が増えるという好循環になるという。

キャラ弁みたいな豪勢なものはないし、そんなものを作れる技能がある妻もいないし、作ってブログで見せびらかすという暇な妻もいないが、過労死はないというのは、一寸皮肉っぽいが、面白い。

http://wirelesswire.jp/2015/05/30640/

伊集院静の「無頼のススメ」

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世間で無頼派作家とも呼ばれる伊集院静の「無頼のススメ」の内容が面白い。

無頼とは、正業につかず無法な行いをするとか、たよるべきところのないといった意味とされるが、ここでは、単なる外見上の恰好や振る舞い、他人に対する無礼な態度とは違い、人と群れないアウトサイダーではあっても、孤立したドロップアウトとも違い、あくまで、その人の心の持ち方、生きる姿勢のことをいっており、文字通り、「頼るものなし」という覚悟のこととしているようだ。

自分はどうしようもない人間で、ひどい怠け者なんだ、と自分自身の弱さをとことん知っておくことが無頼の大前提で、さらにどうせ他の人も同じだろうよとし、いつも誰かとつるんでいたり、他人と自分を引き比べて悩んだりするのではなく、独立独歩を貫くというのは、厳しく難しいかもしれないが、ある意味随分身軽で気持がいいだろうと思う。

人は生まれる時も死ぬ時も、結局は一人でしかなく、この当たり前の大原則を心にとめておけば、他人からどう言われようがかまわないことになるというのも、尤もだろう。

家柄、学歴、肩書などは、その人の正体などではなく、そういう意味の飾り物ではない、それ以前の正真正銘の自分、それを知ることが無頼の始まりという。

自分の正体が分かると、必要以上のものを求めなくなる、欲が減っていって生きるのが楽になってくるとしたうえで、ただし、そこに至る手軽な近道はないけどね、というのは本音だろう。

無頼の“姿勢”について、例えば酒場へ行ったら一人で飲む、誰かと飲んで別れるときは一人で路地へ消える、目立つことはするな、酒場では騒がない、人前での土下座、まして号泣するなんて話にもならない、などは、自ら省みても参考になる。

実体験を持つ戦争世代はともかく、戦後生まれの人にとっては想像力と嗅覚が頼りで、「これは危ないぞ」、「それは違うのではないか」など、いち早くそれを感じ取る直感というのは、マスコミの情報やイデオロギーに頼っている限りは得られず、頼るものなし、と覚悟を決めてこそ本当の個としての判断力が身についてくるはずというのは間違いないだろう。

空海に、「虚しく往きて実ちて帰る」という言葉があり、実際、空海は讃岐の国の無名の僧から超難関をパスして遣唐使の一行に入り、密教というとてつもなく大きなものを得て帰ってきているが、自分はどうしようもない人間だと分っていれば、おかしな打算もなく、心を虚しくして無心でことに当たったから、真価がよく見えてきて、密教という考え方は人間にとって不可欠なもの、世の中にとって本当に必要なものだと分ればこそ遮二無二学び、真正面から対峙することができたというのは、よく理解できる。

自動運転車は「都市の端末」

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「自動運転車は『都市の端末』に グーグルの未来構想」という日経Automotive/日経紙の内容が興味深く、参考になる。

最短で2017年の実用化という世界で最も挑戦的なロードマップを掲げるGoogleは、「効率的な都市の構築」を基本コンセプトに資金力を生かして都市インフラを手掛けるのに必要な企業を買収しており、クルマは都市情報を収集する一端末になるとし、自動車産業を根底から覆す破壊力を秘めているとされているようだ。

共同創業者Brin氏は、現在多くの都市の30~50%の土地が駐車場で、一人ひとりが車両を所有することを前提にした、現在の自動車事業は非効率と考えているようだ。

一方、グーグルカーの開発には課題が山積みで、(1)コストが高いこと、(2)製造メーカーがいないこと、(3)法整備が必要なことが大きいらしい。

コストの大部分を占めているとみられる、周囲360度の環境を検知する高価な赤外線レーザースキャナーに対しては、自社開発に乗り出すようだ。

販売に向けて複数の製造メーカー、サービスプロバイダーのパートナーと組むようで、製造を他社に委託したい方針らしい。

三つの課題のうち、解決策が最も見えにくいのが(3)の法律面で、各国で政府機関や自治体との交渉が必要になるが、自動車の法律は、運転者主権に基づいており、無人で走れる完全自動運転車を法律で認めた地域はないのが現状である。

世界大半の地域では、「完全自動」のグーグルカーではなく現行法の範囲内で販売できる「半自動運転車」の市場が拡大しそうだと言われている。

Continentalのようなメガサプライヤー(自動車部品大手)にとっては、「半自動」でも「完全自動」でも商機を広げる好機であるが、完成車メーカーにとって、半自動運転車の先にある完全自動運転車は“もろ刃の剣”であり、「完全自動」に早く移らないよう、「半自動」の範囲を見極めながら慎重に導入する戦略をとろうとしているのは、よく理解できる。

運転者主権を維持し、自動車専用道路などに限定するのが当面の「半自動」の範囲で、「完全自動」は駐車場などに限りたい考えのようだ。

ただし、メガサプライヤーが自動運転車の“頭脳”を握れば、完成車メーカーはサプライヤーが決めた仕様の範囲内で車両を設計し、製造するだけのメーカーになる恐れがあり、完成車メーカーはGoogleという外圧に加えて、身内の圧力を受ける内憂外患の真っただ中にあるという指摘は、的を得ていると思う。



http://www.nikkei.com/article/DGXMZO86766190U5A510C1000000/?dg=1

フル自動運転とピュアEVというコンセプトカー

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Techon誌によると、ドイツAudi社は、中国・上海で開催された「CES Asia 2015 」で、自動運転が可能な電気自動車(EV)、「R8 e-tron Piloted Driving Concept」という、フル自動運転とピュアEVという、コンセプトカーを公開している。

モーターは車体後部にあるが、インホイール式ではなく後輪軸の左右それぞれに一つずつある形らしく、充電時間は2時間で、満充電での航続距離は450kmとのこと。

量産時期は不明だが、自動運転車の動きが、EVと共に急だと感じる。


http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20150527/420262/?n_cid=nbptec_tecfb&rt=nocnt

科学技術イノベーション総合戦略案と車の自動走行

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日経紙記事によると、政府は毎年の科学技術政策の基本方針を示す「科学技術イノベーション総合戦略案」をまとめ、その中で、車の自動走行については、GPSを使って、(1)交通規制、(2)車両や歩行者の混雑、(3)道路周辺の建物、の詳しい情報を盛り込んだ地図を作り、事故が起きそうになった場合に自動運転から手動運転に切り替える仕組みの開発を進めるようだ。

2016年度予算から車の自動走行を含め、重点配分することになるが、今後の展開に期待したい。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS27H5I_X20C15A5MM8000/?dg=1

日本の自動運転車の動向

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米インテルやJVCケンウッド、コマツ、ソニーなどが出資し、自動運転車を1月から3月にかけてすでに名古屋市の公道で6回程度実験している日本のベンチャー企業ZMPが、日経紙ほかに紹介されているが興味深い。

車には高性能のGPSを搭載、傾きや加速度を測るセンサーも備え、車の四隅から赤外線レーザーを発射、周囲の障害物を認識しているようだ。

ソニーは暗闇でも前方を認識できるCMOSセンサーをエレキ事業再生の柱にしようとしており、ZMPと資本提携したらしい。

車向けの半導体を共同開発するためにインテルも出資、コマツはZMPと建設機械の自動化のための事業を開始し資本参加、運転手なしでも客を行き先に送るロボットタクシーを事業化するため、DeNAと共同で新会社を設立すると発表するなど、動きも活発なようだ。

自動運転車の公道走行実現の目標時期は2020年としているようだが、今後の展開を期待し見守りたい。


http://www.nikkei.com/article/DGXKZO87304490W5A520C1X11000/?n_cid=DSTPCS003

Amazon Echoと人工知能

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Ventureclef代表の宮本和明さんが、人工知能を搭載したスピーカーで、質問すると人間の秘書のように音声で回答するAmazon Echoの使い勝手を紹介している内容が興味深い。

Prime Musicの他に他社ストリーミングサービスにも対応しているらしく、音楽では「Pandora」を、インターネットラジオでは定番の「iHeartRadio」と「TuneIn」に対応しているという。

AmazonはEchoをオンラインショッピングのチャネルとして位置づけ、さらにスマートホームのハブとしても機能するようだ。

Amazon Echoのインターフェイスは自然言語で、これを支える人工知能が製品の成否を握るわけだが、「Evi」という英国企業を買収しこの基礎技術を手にしているようで、Eviは知識ベースとセマンティック検索技術を開発し、これをAmazon Echoで展開しているらしい。


http://ventureclef.com/blog2/

自動運転用赤外線レーザースキャナーの動向

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日経Automotiveに、自動運転を実現する上でカギを握っている「赤外線レーザースキャナー」の動向が紹介されているのが興味深い。

現在は、事実上米VelodyneとValeoからしか入手できず、米Googleやトヨタ自動車などが研究用途に使うVelodyne製品の最新版は、発光素子を16個使って周囲360度の物体を測距するもので、価格は約8000ドルと高いため、両社とも自社開発する方向に舵を切っているようだ。

Valeoが現在手掛けるレーザースキャナーは、発光素子の数が4個と少なく、さらに今後、素子の数を今より減らして低価格化することを視野に入れているようだ。

一方、コニカミノルタは、一般的に流通する汎用的な発光素子と受光素子をそれぞれ1個しか使わない技術の開発に着手しているらしく、自動運転技術を手掛ける国内ベンチャーのZMPと提携し、同社の自動運転車に開発品を搭載して実験を進めているようだ。

今後ますますしのぎを削る開発競争が激化していきそうである。


http://www.nikkei.com/article/DGXMZO86934320Y5A510C1000000/?dg=1

Facebookに代わりこれから台頭するSNS

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世界的知名度を誇るプログラマーの中島聡さんが、自身のメルマガ『週刊 Life is beautiful』で、Facebookに取って代わりこれから台頭するSNSを論じている内容が非常に興味深い。

リアルな世界における人間の社会活動に最も大きな影響を与えているのは、「どんな人たちと、なんの為に集まるのか」などのソーシャル・コンテキストだという。

なぜ、Facebook が、Instagram、WhatsApp と大型買収を続けなければならないか、汎用のソシアルコミュニケーションツールである Facebook では把握できない、若い人たちの行動パターンの変化があり、Facebook が何をしようと、次から次に若い人たちを Facebook から引き剥がすサービスは誕生し、そのたびに Facebook は買収をし続けなければならないとしているのは面白く理解できる。

「日本に住む、原宿ファッションに憧れる16~17才の女の子」とか「米国に住む、アウドドア派の18~24才の独身の男性」、「ヨーロッパでEDMを楽しむ20代後半から30代前半の富裕層」などのターゲットを絞り込んだ SNS、ハイコンテキストなSNSが今後台頭してきそうだという予想は、非常に興味深い。


http://www.mag2.com/p/news/17732?utm_medium=email&utm_source=mag_news_9999&utm_campaign=mag_news_0610
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